2007年4月4日

《事業展開》

昨日は取引先さんのところを回って営業をしながら各社の事業展開について聞いてみた。
当社のお客様であったとしても、うちと全く同じビジネスモデルでやっているわけでも、今後、現在のビジネスをどう活かしながら展開していこうと思っているかという視点で同じ方向を向いているというわけでもない。
ルータ関係の強みを活かしてもっとネットワークサイドでの仕事を請けたいという会社があったり、サーバサイドのボリュームを増やしたいという会社であったり、携帯端末系の設置・保守を一手にとりたいという会社であったり。
今名古屋は本当に技術者不足が顕著だと思う。携帯関連のビジネスは伸びると思うし、サーバがらみの単価も上がっていくだろう。ネットワークインフラの仕事は持っておくと他の仕事への広がりが大きい。どれも魅力的な話だと思うのだけど、うちの会社はどこかのタイミングで一つコンテンツビジネスを事業の柱に据えたいと思っている。
タイミングをいつにするか、どんなタイプのコンテンツで攻めるかというのは、来期以降トライアルを繰り返して大きく育てていきたいと思っているのだけど、かねてからの目標の一つである「東京進出」も具体化させていかなきゃいけないと思う。
4月はお客さんを含めて色々な会社が動くので、本当に触発される。

2007年4月3日

不動産ビジネス

私は証券出身で、不動産はちょっと疎いのだけど身近な事から。
今住んでいるアパートの一階はチェコ料理屋をやっていたのだけど、3月末で閉店したみたい。入居のとき一度だけランチを食べに行ったのだけど、リピートするほどの特徴も無く、味も正直に言ってしまうとユニークで中々日本人に合うかどうかは疑問に思った。でも、多分大家さんか不動産やの関係者がやっていたお店だと思うし、きっとこの建物ができた時から続けていた商売だったので思いいれも深かったんだろうな。撤退は悩んだ末の結論だったと思う。来る日も来る日もガラガラの駐車場でちょっと心配だったのだけど閉められてしまうのも残念な感じ。
ついでに、この建物は3階建てで2階・3階に3つづつ6部屋あるのだけど、現在3部屋しか埋まっていない。内装もピカピカにしてあるし、駅から根性入れれば歩けない距離でもない。これで入居者あつまらないのだから不動産ビジネスって本当に難しいのだろうと思った。
ちょっと昔の話だけど、3LDKくらいの分譲マンションを中古で500万くらいで買って数年で住みながら返しきっちゃって、それからその物件は安く貸し出して家賃収入を得るって話、聞いたことがある。その家賃収入でもう一発ローン組んでもう一個500万くらいの分譲マンションを買ってそこに住む・・とかね。
家を「資産」として活かすという発想からは良いと思うし、このくらいの値段帯なら価値の目減りも殆ど無いだろう。けど、金額も大きいし途中で逃げられないし。なによりもそんなボロいのに入居者くるかなぁ。
そもそも不動産の価値って評価が難しいと思う。だから異常に稼ぐ人もいるし大きく損な取引をしてしまう人もいる。要するにアンフェアでクリアになっていないマーケットなんだと思うな。
それでいて、不動産でも最近は証券化が進んでいるのできちんとプロがフェアに市場で運用しているREITという商品がある。上場していて流動性もあるし、初心者であれば運用成績を見ながらとれるリスクの範囲の中で、これらの不動産上場投信の投資を試みた方が良さそう。まぁそれでは結局不動産ビジネスとはとてもいえないのだけど。
思うに不動産にしても、結局はコンテンツ次第だ。野球ドームもあそこでプロ野球をやって多くのお客さんが詰め掛けるから命名権まで売買されるほどの価値があるのであって、「ドーム」という建物自体が何かの価値を持つわけじゃない。
そうすると、インターネットの中のウェブサイトだって「コンテンツ次第」って趣旨では同じなわけで、制作費も管理費もべらぼうに安く、年がたつごとに価値が落ちたりしない(むしろあがる・・)。
名古屋も未曾有の好景気で、名駅まえの開発も盛んなわけだが、どうも不動産ビジネスってのには食指が動かないのは、我々がバブルの崩壊後世代だからなんだろうか。ネットバブルで踊っても、そちらの投資意欲は消えないのにね・・。
チェコ料理屋の灯が消えて、夜、家に帰ってくるときに建物がちょっと暗くなったのを残念に思った。
今日はそんな日。

採用コストや育成コストはなかなか外からは見えづらい。
特に育成されている本人には「自分にかかっている採用・育成コスト」は中々見えないものなのだろう。
振り返ってみれば自分もそうだった。
氷河期といわれた就職戦線で何次面接とクリアしていき、あるいは落ち、「自分」は無償で(しかも交通費は自前で)大変な労力と資金を就職活動という形で会社に費やしているなぁ・・と。
あるいは、就職した後もパソコンが与えられず、「俺」にかかるコストは人件費だけねぇ、安いもんだ・・と。
「人事」を担当すると企業サイドの眼も身に付く。
説明会には多くの人が準備に追われるし、企業店に出展すれば莫大なコストになる。使い手は無料で何気なく眺めている○○ナビってサイトには膨大な掲載費を費やす。面接のステップが上がる毎に担当する面接官は役職の付いた人に代わり、こういっちゃ何だけど単位時間当たりの人件費は面接の受け手の想像以上に膨れ上がっている。
育成にかかるコストについても同じ。仕事を教えるには担当する人がひとり付く事になりその人の時間も経費としてかかってくる。仕事を覚えるまでは当然失敗もするので、失敗による実損や信用の低下も当然コストとなる。
中々簡単には数値化、可視化できないものだし、中小企業となれば「研修」ときっちり仕切られる時間も少なくなってしまうからより本人には見えなくなってしまうのだろう。
しかしそれもものは考えようで、一人前以上のスタッフがコスト削減することは厳しいけれど、新米であれば誰が見ても優秀な人材で自分で意欲的に仕事を吸収し、独り立ちできるようになっていけば大きなコスト削減効果を得る事ができる。
それも突然一人前になれというのではなくて、企業が想定する育成スピードを上回りさえすればよいのだから、「心構え」だけで充分にコスト削減効果を実現できるのだ。
愛知県は空前の好景気。採用・育成のコストは上がる一方だけど、企業の根底はなんといっても人次第。次の一手を担う人材はなんとしても確保しなければいけないのだ。

2007年4月2日

青年社長

創業を決めたときって、同僚や旧友からたくさんプレゼントをもらったのだけど、その中で一番ためになったのが、「本」のプレゼント。
会計やら広報やらちょっと興味から外れた分野の本も時間だけはたくさんあったので、一通り読んだ。「勉強」というつもりではなかったし覚えれない事や理解できない事もそれなりにあったけれどアンテナを張るという意味ではとても重要な事だったと思う。
中でも「これは!」ってジャンルをあげるとしたら創業期のストーリーが載っているもので、今ではブログがその役割を果たしているけれど当時は本で読む方がネットで見るよりも多かったと思う。
起業の夢を現実にさせたいと強く願うきっかけになる本。
最近の子なら「渋谷で働く社長の告白」なんだろうけれど、我々の世代なら多分ぜったいに「青年社長」なんじゃないかな。
居酒屋の和民に行くたびにこの本を読んだ興奮を思い出し、私を含む多くの起業家がその背中を見てはじめの一歩を踏み出す勇気をもらったんだと思う。
トライアンフブックスにも追加しようっと。
新年度という事で、新しく一歩を踏み出そうとしていて背中を押して欲しい人、呼んでみてはどうだろうか。

青年社長〈上〉青年社長〈下〉

2007年4月1日

《新年度》

4月の始まり。
新しい案件や本採用などが稼動し始めてフレッシュな気持ちと緊張感が入り乱れる季節。
クライアントさんにも部署変更や担当変更などの移動もあって新しく挨拶して回ったり、新規にビジネスの幅を広げたりするのにはとても重要な季節だと思う。
当社も大きな案件がこの4月からは動く。
割と細かいのを組み合わせて凌いできた2月・3月とは異なった意味で忙しさを実感する月になると思う。
この大型物件の目処が立った頃には当社も決算。
きちんと総括して少し中長期のビジョンも修正しながら日々頑張っていこうと思う。
今年度もよろしくお願いします!