2021年8月31日

第18期決算総括

第18期の決算総括です。
株式会社トライアンフ代表取締役の日向正嗣でございます。

本期は、9月までのコロナの影響下にあった前半と、10月から3月末までのGIGAスクール案件が集中した中盤、4月以降の後半に分かれる期となりました。
前半は新型コロナウイルスの影響を大きく受け、休業時の雇用調整助成金や家賃補助などの公的な助成金に助けられながら、傷口を防ぎつつ保守やコンシュマを中心に守りの経営に注力していました。
10月以降は、GIGAスクール案件に全力で取り組み、維持してきた体制を活かし、強化しつつ全社体制で業務を行いました。
4月以降には、多くのGIGA案件が収束し、新型コロナウイルス第4波や半導体不足による急速な市場収縮があり、現在もコロナ第5派真っ只中で、非常に難しい経営の舵取りをしている所でございます。

この18期の注力ポイントは何と言っても社員増強と育成で、11月以降は積極的な採用、育成に取り組んできました。社業であるカスタマーエンジニア、フィールドエンジニア業務は、ITインフラを支えるという現場社員の想いに支えられているお仕事です。お客様のご評価を謙虚に戴き、成長していかなければならない、厳しいお仕事の一つだと思います。
私も採用最前線にて新卒・中途の面接を行い、多くの仲間を増やしてきた期となりました。決算内容で、社員給与・賞与・福利厚生費用等が膨らんでおり、社内体制の強化に大きく舵を切ってきた一年であったと思います。
全体的には、増収増益となっていますが、上記の様に特需となったGIGA案件に一極依存しており、状況の悪い月は採算割れも散見され、状況的には難しい状態が続いていると感じています。特に利益の中の1700万円以上を占める雇用調整助成金等の各種助成金は未稼働の多い赤字月の補填のような形であり、一過性のものであるため、助成金を頼らずに、また特需が無くともしっかりと単月黒字が達成できていくように引き締めた経営を行っていく事が重要だと思います。
また、特筆すべきは、GIGA案件の中でも中核となった倉庫で行うキッティング業務であり、これまで田口常務や名古屋の社員が中心となって整備してきた大宝倉庫キッティングリペアセンターの稼働が大きな支えとなり、ここ数年の取り組みがコロナ危機の中で大きな成果となって実ったと思っています。お客様を始め、フル稼働で支えてくれた社員、スタッフ各位には、心から御礼申し上げます。

18期末には、北陸オフィスの移転を行いました。空調などの設備の老朽化やお手洗いの衛生状態等、女性社員のいる拠点でもあり、働きやすい職場環境づくりを進めました。

財務的には、17期のコロナ発生期にお取引先銀行各行様から好条件で大きくご融資を戴いているので、資金余力としては盤石ではございますが、この18期にて純資産での1億円越えを果たす事ができ、長年の一つの目標を達成する事ができました。この世界的な危機の中、強固な財務基盤の安定化はお取引先様にとっても従業員にとっても銀行様にとっても大きな安心となりますし、市場が動き出した後の投資基盤にもなります。新規取引先様も大型のお取引先様からも当社の透明な決算公開や安定した財務においてはご評価戴けており、沢山のご相談やお問い合わせのきっかけにもなっておりますので、19期も引き続き期待していきたいと思います。

新型コロナの情勢は、今だ予断を許しません。9月はワクチン接種が国民、労働者の半数を超える状況となり、マジョリティが移り変わる事となります。12月くらいからは、高齢者の抗体値が下がり再びブレークスルー感染が増える事もあるでしょう。治療薬もどこかのタイミングで普及してくると思います。いくつかの波があり、価値観も変化し、半導体や原材料の供給不足、遅延等も引き続きありそうです。
これまで以上に、脱炭素を中心とする環境問題等の社会課題に対して、我々も意識を深め、その中でも情報インフラを支えるため力を尽くしていかなければなりません。

変化し続ける環境の中で我々が大切にしなければならないのは、まず第一に「品質」です。
体制を創り、教育し、コストを抑え、何よりも「お客様」に喜んでもらう事です。
多様な世界観、働き方は大切です。我々は創業期からアジャイルな働き方を支援してきた会社でもあります。しかしそれは、「怠慢」であったり、現場力を弱めるものであったりするものでは決してありません。
これからも、理念・ビジョンに共感し、会社や仲間が大好きで、一緒に一生懸命働いてくれることを社員の皆には期待していきたいと思います。
今期も引き続き、社員一丸となって社業に邁進して参りますのでよろしくお願い申し上げます。

2021年8月1日

北陸オフィス移転

北陸オフィスを移転致します。
移転日:2021年8月1日

〒921-8052

石川県金沢市保古1-90 フロール606号
Tel-Fax:076-255-2365

2021年7月1日

19年目挨拶

- 19年目挨拶 -
株式会社トライアンフ代表をしております、日向正嗣でございます。
まずは、この大変なコロナ禍を一緒に切り抜けて戴きました、社員の皆様、スタッフの皆様に改めて御礼申し上げたいと思います。また、この一年、当社をご信頼戴き、お仕事を戴きましたお客様には、社員一同を代表いたしまして心より感謝申し上げます。
全国のパートナー各社様には、昨年のコロナ初期より秋頃にかけて、殆どお仕事をお願いする事が出来ず、大変申し訳ございませんでした。また、秋以降のGIGAスクールを始めとした多くのご協力につきましてお礼申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。

まずは18期の振り返りから参りたいと思います。
コロナの需要激減が一番厳しかった去年の春期を17期に織り込む事が出来まして、18期は復興からのスタートでございました。とはいうものの、7~10月頃までは案件も薄く、10月の途中くらいからGIGAスクール案件が発生しだしての業績回復となり、冬場からこの3月末までは大変多くのお仕事を戴きました。4月からはGIGAスクールの落ち着きと、ワクチン接種遅延や半導体のひっ迫によりまたブレーキがかかっていて、今は丁度「やりたくてもできない」状態が続いている状態ですね。
17期から引き続いて取り組んでいた、コロナ禍の対応であるコンシュマ、常駐派遣、保守、北海道オフィス開設によるドラッグストア案件の受注など、堅調に進み、雇用調整助成金助成金、家賃支援給付金等もあり、営業利益分くらいを賞与として還元し、助成金で戴いた部分くらいが最終黒字として残るような着地にできたかと思います。
働く体制といたしましても、バーチャルオフィスの運用などテレワークの活用や、マーケティングと組み合わせたインサイドセールスの運用など、コロナが終わっても継続する形が整ってきたかと思います。
また、これまで大きな懸案であった、社員採用、教育やメンター制度によるフォロー体制、品質の強化に力を入れ、現在社員120人規模に拡大している所です。

さて、19期でございますが、このご挨拶を書く前に、「9年目ご挨拶」を振り返っていました。
リーマン、震災からの復興を目指したあの一年。第9期は、債務超過からの脱却、売り上げ倍増と私にとってとても思い入れの深い一年です。
9年目のご挨拶にもあったスマートグリッドについてですが、東日本大震災のあった日、私は大気状況を確認するスマートメーターの機器保守で、屋外施設で現場作業をしていました。あれから10年。サステナビリティやSDGsは大きな社会テーマで「これから」の本命のジャンルになると思いますし、脱炭素系の機器保守やIot導入などは、加速度的に進むと感じられます。IT機器のみに視野を狭めず、引き続きこれらの機器の案件にも積極的に取り組んでいければと思います。
また、当社の中で常駐ビジネスや保守ビジネスが進んだ傍ら、お客様の中でも導入から保守までのサブスクリプション化、当社でいうところのI-FLATの様なDevice as a Serviceは、大きく世間に浸透し、進みました。お客様の属している業界等により、「3PL」や「LCM」等、呼び名は色々ありますが、これまでどちらかというと「保守サービス」のカテゴリにあったものが、購入からの大量導入展開を含む形に変わってきたと思います。WINDOWS10が「最後のWINDOWS」と銘打ち、昨年WIN7からの移行が完了した事も背景にあるかと思います。
一方で、そのWINDOWS10が最後のOSにならずに、2025年にサービスエンドを迎え、次世代Windows11が発売されることになりました。次なる体制強化としては、これまでの各エリアへの拠点拡大から、バーチャルオフィスを利用しての各県単位のきめ細かな社員分布になってくると思います。

社内のDXの含め、真摯にひたむきに、経営改革・業務改革に今後も務めて参りたいと思います。
今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。