2004年11月18日

《ワイン》

11月3週目木曜日は、ボジョレ・ヌーヴォの解禁日である。酒と云えば殆ど生ビールという印象の強い私だが、ワインも実は相当好きである。
味の違いがわかるのか?と聞かれると答えは「わからない。」である。味ではないとしたら、一体ワインの何が好きなのか?それは、ロマンでは無いだろうか。
産地に纏わる社会性や試行錯誤、ヴィンテージに刻まれる歴史、それを飲むのであり、作り手によって紡ぎ出されるロマンがたまらなく好きなのである。
学生時代に奢らされて以来、現在まで飲み続けているワインがある。「シャトー・カロン・セギュール」。その手のワインであり、その手のシチュエーションで始めて以来10年近く、90年~99年で飲んでいないヴィンテージが94・95年だけになった。増資の記念に1本飲むことにした。95年はカロンにとって最高の当たり年のため94年にする。10年であるし丁度飲み頃だろう。90年代最高の95年と、「世紀のヴィンテージ」と呼ばれている2000年は、何かしらのとっておきに飲みたい。
作り手のロマンと共に、飲み手である自分のドラマが折り重なる。すでにカロン・セギュールは自分にとってもその意味は軽くない。一言で云うと・・そう。セギュール卿ではないがやはりこのハートマークのラベルを前にしてはこの言葉しかあるまい。
「私の心は常にカロンにある。」
さて94年はどう飲もうか?