2014年9月15日

当たり前の仕事を丁寧にやる事

ビジネスを長くやる為にどうしても必要になる事は、「当たり前の仕事を丁寧にやれるか」という事にかかってくる。

ノウハウや戦略が不要だとは思わないけれど、長く会社を存続させ、お客様と信頼関係を築き、スタッフや関係者が安心して仕事に関われる。そんな関係を作っていくのであれば、その業界で通常行われている当たり前の仕事を、丁寧に、高品質でできるかという事が大切だ。

わかっている様で、ここを抑えている人は少ない。とりわけ言葉づかいを丁寧にできるかは大きいと思う。

原因は、消費者が求める「普通」の品質水準の高さと、一般的な労働者が働く際に持っている心構えやビジネススキルが、大きく乖離しているからだと思う。

概ね、消費者で求めている普通の人は、労働者として相当優秀な人だと思う。採用の現場の視点で見て、消費者目線の合格ラインに達している応募者というのは実際にはとても少ない。

例えば営業で訪問する際にはお互いに挨拶として何気なく交し合う、「お時間を戴いて恐縮です。」「本日はお忙しいところ申し訳ございません。」というような言葉は、面談者から出る事は殆ど無い。「ありがとうございます。」「お手数をお掛けします。」「申し訳ございません。」「お伺いしてもよろしいでしょうか。」くらいのビジネスでは割と標準的なやりとりも期待できるのは本当にわずかな人だけだ。電話で同様の言葉づかいで対応できる人に至っては更に確率は下がる。コミュニケーションがビジネスに適したものとしていける人であれば、スキルは少し時間がかかって身に付けても大丈夫だ。サービス業でお客様とコミュニケーションが取れる事は、「仕事を丁寧に」という所と直結してしまう。

お客様と向き合って仕事をするのだから、ビジネスに相応しい丁寧な言葉づかいを心がける。丁寧な対応を常に意識する。そういうスタッフを増やしていきたい。