2005年7月23日

《きちんとした会社》

世間がきちんとしている、と思っている会社であっても内情は目も当てられない。という事は本当に良くある。どの会社であっても理想とするところが10点であって、最低限守っていて当然だろうというラインを5点とすると、3・4点といったところではないか?
どんな企業家であれ、経営者であれ、目指すところはもちろん10点であろうが、それでも3・4点で留まるのはなぜだろう。
一つはコストの問題である。世間が常識と思っているサービスのコストは、常識よりはるかに高い。大きな企業であれば、大量生産や豊富な現金取引、ブランド力によってコストを引き下げ、さらに表面上は常識の仮面をかぶることが可能だ。
もう一つは、人材の問題である。世間が常識と思っているサービスを担う人材の質は、仕事人として自分が客観的に評価されている質よりもはるかに高い。つまり、自分にはできそうに無いサービスを人には求めてしまうものなのである。
つまり、資金も人材力も乏しい小さな企業が、世間から最低限と見られる5点を取るのは本当に難しいことなのだ。
さてここまで書いていて、自分の会社を振り返ってみてどうだろう。やはり最低限にまでまだまだ届かない。きっとまだまだお客様にもスタッフにも迷惑をかけてしまうだろう。しかしながら、いや、だからこそ、頑張らねばと思う一方、多くを期待してしまう。
当社はまだまだ働いてくれるスタッフにもっと多くの報酬を出していきたい。たとえコストが高くなっても、サービスの質を高めるために、人材の質を高めるために。
それにはまず、自分の質を高めることだ。自分が動けばコストは下がり、サービスの質が上がる。背中を見せることからはじめよう。いつか続いてもらうために。
そして眠れない夜は続く。