2025年7月8日
- 23年目挨拶 -
株式会社トライアンフ代表取締役社長の日向正嗣でございます。
この度、新たな期を迎えるにあたり、日頃より大変お世話になっておりますお客様、ご関係者の皆様方、そして常に当社を支え、共に歩んでくれる社員の皆さんへ、ご挨拶を申し上げます。まずは、第22期も多大なるご支援を賜り、心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
第22期は、挑戦と変化に満ちた一年でございました。21期の年商には届きませんでしたが、東京拠点の新体制が安定した成果を出し、最終月の粘り強い追い上げにより、年商10億円という大きな節目に到達できたことは、ひとえに皆様のご支援と社員一丸となった努力の賜物であり、深く感謝いたします。
未来への投資も積極的に実行しました。愛知のキッティングセンター拡張に加え、23期には大阪に新キッティングセンターを開設。これらは「NEXTGIGAスクール」構想の本格化を捉える重要な布石であり、今後の成長エンジンとなることを確信しております。お客様へのサービス提供能力強化に加え、健康増進手当や食事代補助、年間休日拡大など「人的資本経営」を推進し、社員の能力を最大限に引き出し、質の高いサービス提供に繋げてまいります。
一方で、全国的な人材不足は当社にも影響し、特に西日本でのWindows11移行需要における営業面での苦戦は売上拡大の足かせとなりました。しかし、この経験は事業戦略の精緻化に繋がっております。事業ポートフォリオでは、新たな顧客層からの高い評価を得る一方で、厳しい単価のコンシューマー系企業との取引においては、リソースの最適な投下について戦略的判断を進めております。
当社の財務基盤は元々手厚く、コロナ禍で増やした借入は返却が進み自己資本比率も向上しておりました。しかし、インフレ、円安、金利情勢を踏まえ、22期の設備・人的投資負担を鑑み、今後の成長戦略に必要な投資のため、22期末には固定金利での長期借入を拡大する判断に転換いたしました。余剰キャッシュの有効活用も進めてまいります。金融機関の皆様には、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。
第23期は、これらの経験を糧にさらなる飛躍を目指します。特に「保守」事業の本格化に注力し、お客様のビジネス継続性を支える強固なサポート体制を構築してまいります。Windows10の最終入替需要やNEXTGIGAなど、プロジェクト単位での需要も多く業績拡大に向け視界良好ですが、大きな流れの中でストックビジネスの拡大を図ってまいります。
来期、私たちが最も意識すべきは、本質的な「品質」の追求です。これは単なるミスのなさではなく、「お客様の期待にどう応え、高い評価を勝ち取れるか」という深い価値の追求です。これは「プロジェクトテンバガー」(10年以内に年商100億円、純資産10億円を目指す長期目標)達成に向けた、最も重要な基盤となります。
改めて、第22期における皆様の多大なるご支援と社員の貢献に、最大の敬意と感謝を表します。第23期も、トライアンフは「エンゲージメント」「コミットメント」「ウェルビーイング」を指針とし、社員の成長と最高の価値提供を通じて、すべてのステークホルダーの皆様と共に、新たな高みを目指してまいります。
今後とも変わらぬご支援、ご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。