2006年7月28日

《まずは提供する》

ビジネスシーンはギブアンドテイクだとよく云うが、仕事の殆どは「まず提供する」という気持ちからスタートする。
条件の折り合いなどは大切な事だが、余程一方的な関係でなければ、サービスに対する対価はフェアなものになってくる。それは時に金額でない形で帰ってくることもあるのだが、その対価の支払い方をみながらその後の仕事の付き合い方を考えていけばそれでいいのだ。
我々ベンチャーは「持たざる者」だ。
貪欲に資金は欲しいし人手も欲しい。
しかし、欲しいのであればまずその相手にサービスする事。一つだけ誠意の楔を打ち込めば、必ず結果は戻ってくるものだ。
一方で《まず提供を受けている》ケースも大いにある。金額に見合わない程にいい仕事をするスタッフであったり、恐縮するほど優遇してお仕事をいただけるクライアントであったり、当社の成長の多くは関係していただいている方達の《まず提供する》という心意気に支えられている部分が非常に大きい。
信頼されて、期待されている限り、当社も全力をもって応えていきたい。

2006年7月26日

《第三期決算報告》

第三期(平成17年7月1日~平成18年6月30日)の決算内容が固まりましたのでご報告致します。
http://www.triumph.tc/corporate/kessan.html
第三期決算の主な数値をご報告致します。
・売上高 60,944,653円
・営業利益 1,665,073円
・経常利益 1,665,093円
・当期純利益 1,052793円
事業計画案でご提示させていただきました第三期の目標、売上6000万円、営業利益100万円のラインを順調にクリアでき、これまで当社をご支援いただいておりますお客様、当社スタッフに心から感謝申し上げたいと感じております。
前年比を確認いたしますと、売上高ベースでは第二期では2500万弱から6000万以上に増額し、取引規模では倍以上の成長を続けております。また、三期にかけて大きく変化した点として、スタッフの社員化・保険の対応等があげられますが、当該の項目が販管費に加わっております。今後とも会社の果たすべき社会的な責任に対して、ベンチャーだからと甘えることなくしっかりと対応していき、スタッフの働きに報いられる会社に育てていければと考えております。
私たち経営者についての役員報酬に関してご報告致します。第二期では月額8万円と定めておりました役員報酬は、第三期では社長・専務共に20万円に設定させていただきました。また、平成18年1月に臨時株主総会を開き、社長の役員報酬を月額50万円に増額いたしました。業務負担などを鑑み適当な水準と存じますが、会社より戴いております増額分は、6月15日に執り行いました増資と云う形で更なる会社の飛躍のために使わせていただいております。何卒ご理解の程よろしくお願い申し上げます。
利益ベースでは、お客様との着実な信頼関係を活かす事ができ、予想どおり健全に推移しました。一方で、受注量の増大に対応するためスタッフに還元する時期としては遅くなり、その意味では「予想以上に」伸びてしまいました。三期後半である4月5月にはスタッフ報酬の見直し、社員化、保険対応、新規募集等、予定していた再分配を行う事ができ、当社の上げた利益は必ず社業に活きる形で分配するのが我々経営の役目と責任を痛感しております。
最後に短期借入金は、ほぼ社長である日向から会社への貸付となっております。財務基盤は第二期同様極めて健全であり、充分なキャッシュフローを担保した状態で実質無借金経営を続けております。
以上、第三期の上記決算報告をもって「有限会社」トライアンフの最後のお仕事とさせていただきます。第四期である、「株式会社」トライアンフの方向性は、改めて後日発表させていただきます。引き続き透明度の高い経営を志し、健全な発展と確実な基盤を元に、お客様にも当社スタッフにも、そしてご協力いただいている関係各社にもご安心していただいてお付き合いいただける会社を目指し、精一杯努力して参ります。何卒今後とも株式会社トライアンフをお引き立て賜ります様、よろしくお願い申し上げます。
これをもちまして、第三期決算報告とさせていただきます。
ご質問などございましたら、日向までお問合せ下さい。

2006年7月25日

《新オフィス》

看板2.jpg
3年間レンタルオフィスだったので、自分の会社のハコを持ちたいというのは、ちょっとしたうちの会社の野望だった。
アーリーステージというのは、とにかく固定費を出さないに尽きる。
だから「必要な時に必要な設備」というコンセプトのレンタルオフィスと云うスタートの仕方は成功したと思っている。しかし、会社が回り始めた現在-新しいステージ-ではやはり拠点は必要になった。
今月に入ってからは、新オフィスで事務などの作業をするようにしている。
机が入り、プリンターが入り、と少しずつ体制が整っていくとついつい会社にいる時間がながくなってしまう。
中でも一番うれしかったのは、何といっても「袖看板」だ。
地下鉄丸の内の2番出口の階段を上がってくるとその角度で見事に目に飛び込んでくる。
看板のついた日は、あっちこっちから看板がどんな風に見えるのか見てまわった。
まだまだ「オフィス」としての機能は整っていないが、創る楽しみというものは何ともいえないほど嬉しいものだ。

忙しくなってきた。
忙しくなればなるほど何となく嬉しくなってしまう仕事人魂は、きっとベンチャースピリッツと呼ばれるものだ。
いつもながら前の期の総括や処理をしているさなかに8月という一番忙しい季節はやってくる。アクセルも踏みたいがワキも固めたい。
ついついあれもこれもと欲張ってしまって、中々クローズまで持っていけない。
一つ一つ大切に仕事を片付けていく事が大事だ。
梅雨が明ける頃には、もやもやしたものが片付いているように。

第四期が始まって、ちょっとクールダウン。
6月末があまりに忙しくて、みんなオーバーワークだったので、ゆっくりする時間も必要だと思う。
一方で予定していたスケジュールが中断してみたり、延期になったり、少しハラハラした出だしになっている事も事実で、余裕があるかといわれてみると恐らくそんな事もないのだろう。
一方で決算処理は待ったなしなので、社長一人ではおっつかず、皆で分担しながら事務処理にあたっている珍しい期間にもなっている。拠点が完成したらこうした事務ノウハウの引継ぎや教育なんかもじっくり取り組めると思うと、こうして個々にバタバタやっているのも、あと少しのことだと思う。
そんな中、デンソー関連のお仕事のために「責任者講習」を受ける必要が出来たので、3日間講習に出た。インターンもそうなのだが、「教育」はこれからの当社にとって品質を高めるため絶対に力を入れていきたい分野だ。
テーマが「安全」であったため、どちらかと云うと工事業者向けの研修内容だったが、研修方法や構成はグループディスカッションあり、発表あり、テストありで、知識面の補強や実際に使えるノウハウまで綺麗に網羅してある内容で、良く練られた研修だったと思う。
意外にもスロースタートになっている四期の入りだが、しっかりとした総括と準備を行い忙しさを避けられない8月を何とか乗り切りたい。
大きく舵を切っている時期だからこそ、丁寧に仕事をすること。きちんと休憩を取る事。