2005年12月8日

《伝達ミス》

組織を運営する以上、支持を与えたり報告を受け取ったりする伝達業務は管理者の中核業務になる。
部下や下請け業者がミスをする時、そもそもこの伝達が上手くいっていない事が多いのであるが、伝達業務の責任所在は、指示・報告受取を含め全て上位者に100%ある。
つまり、「部下に伝えていたけれど伝わっていなかった。」「その報告は受けていない。」という責任回避は管理者では通用しない。
上位・下位の無いフラットな組織間では、「伝える側」に全ての責任がある。大きな仕事を行う場合、単一組織で望む事は殆ど不可能になっている。情報手段が発達した今、伝達経路が発注経路と完全に一致する場合もそれほど多くない。複雑に関係者が入り混じる中、良好なコミュニケーションを保つためには、伝える側が受け取り手の立場、情報取得能力、手段を配慮して丁寧に連絡する必要がある。一斉メールを送る場合は特に、各社の情報保護や機密情報に配慮した伝達を心がけるようにしなければならない。
これから年の瀬にかけて、当社も忙しくなる。連絡業務が煩雑にならないように、心がけていきたい。