2005年7月16日

《広報》

有限会社トライアンフ代表の日向正嗣と申します。
先週の土曜日と本日、クレースプランナース様主催のセミナーに参加し、フジサンケイビジネスアイの方のお話を伺いました。
参加者は10名程度で各社十分にご意見などを伺うことができ、また、現場の厳しい判断材料などをご指摘いただき、本当に内容の濃いセミナーだったと思います。
ビジネスアイさんのお言葉を信じてよいならば、近日中にプレスリリースすることができると思います。
と、さて、ここまではイントロダクションで、感想など本音で述べていきたいと思う。
まず、当社のPCセットアップサービスを今回のプレスリリースのトリガーとして「フィールドチェンジ・アドオン」とした。「拡張機能がついた現地作業」のような意。単なるアウトソースではなく、クライアントの姿勢にたって付随する雑務や運搬も行いますよ。という、云わばいつもやっているサービスである。
ここまではよいとして、私はあまりマスコミの為に仕事をしているわけではない。という事を再確認する機会となった。実は、当社を作る前、「○○○の虎」という某番組に出演しようとし没になった経験がある。今のビジネスとは種類も違うが発想としては同じで、ローリスクミドルリターン、華やかではないものの十分に採算ベースに乗るであろうプランであった。落ちた理由は明白であり、「魅せるビジネス」では無いからだ。
今日のビジネスアイの方も当然「載せるに足る面白さ」を持っているか?を検討しているのだろうが、一つ気になることがあった。クレース社長が言うように、取材を受けるためには取材する側の気持ちになってアピールしなければならない。ということは十分に理解できる。ビジネスアイ取締役の方の、「ラブレターだと思って書いて欲しい。」という言葉からもなるほど、当社の独りよがりな記事など読者も読みたくあるまい。
我々プレスリリースを伝える側の姿勢はそれでいいとして、マスコミ側伝えられる側の姿勢はどうあるべきだろうか?もちろん、普段の業務で何百通とくるプレスリリースを中で絞り込む段階で、たいして読まずにゴミ箱行きの原稿もあるだろう。私達だって、会社に送られてくるダイレクトメールはよほど的確に欲しいものでない限りすぐに捨ててしまうから理解できる。
しかし、今日のような場所で熟読して欲しい原稿を果たしてきちんと読んでくれただろうか?
忙しい本業の合間を縫って、時間の赦す限り推敲した分である。フォーマットがなんであれ、掲載・非掲載はとりあえず何よりもしっかり読んで欲しい。帰り際に「結局、ええと何のサービスなんですか?」とのご質問をいただいた時には、正直がっかりした。
昨日仕事が終わって家路に着き、ビジネスアイさんの紙面を組まなく読んだ。「ここに載ったらいいな。取材する側や読者はこんな成功例を読みたいんじゃないかな。」会社の看板を背負っている自分なりに一生懸命考えて書き綴った、正しくビジネスアイさんへのラブレターである。
DMと同じ感覚で読まれているのかと思うと、本気で如何にも残念である。
しかしながら、広報担当者として、経営者として、感情はともかくプレスリリースは重要事項である。公共性が増すごとに、会社の信頼というものは増すからだ。一方通行かもしれないが、会社のプライドを綴ったラブレターを作った。渡した。あとは当社の事をどれだけ理解していただけるかだけだろう。
ともあれ、掲載・非掲載という意味以上に、今回のセミナーは多くを学んだ。またビジネスアイ取締役の方に出会えて、その考えを聞けたのは本当に一つ大きな視野を手に入れる事ができたと思う。ビジネスである限り、情より利を取りに行くのは仕方が無い。利がかみ合わない事もまた仕方が無い。しかし、たとえ私の考えとは相容れない事、納得できない事だとしても、本音が何処にあるのか、何を求めているのか、という事を知りえた事は何よりの財産になるだろう。
希少な体験の場を作っていただいた「クレースプランナース」「フジサンケイビジネスアイ」の方々に心から感謝して。