2006年12月27日

ベンチャーオンライン

ベンチャーにはお金が無い。
特に、うちの会社にはお金が無い。
だから、当社の新卒採用は各学校さんと連携した地を這うような採用戦術をいままで取ってきた。
効率的ではない。しかし、考えるよりもまず動いてみるのが私自身の正着手。
人材採用業界に関しては昔から興味がある。
興味というか疑問がある。
年々早くなる採用戦線、学生は大学3年生の心の準備も出来ないまま手探りで就職活動を開始し、企業は再来年の募集規模なんて正直さっぱり読めもしないのに採用活動を開始しなきゃいけない。
こんな形、某大手ポータルサイトを保有している企業以外の誰が望んだんだろう。
なんで、求人の活動をするだけで、うちの創業資本金の全部を使わなきゃいけないようなカネがかかってしまうのだろう?
これってホントに、インターネットという中間マージン抜く会社を経ないスタイルに乗ってやっている事業なの?トラストやカルテルって介在していないの?
そんな疑問に誠意をもって対応してもらえた会社があった。
市場価格からすれば「破格」、アイデアとしては「斬新」。
「当社」にマッチした提案を持ってきた会社だ。
こういう会社があるってことが、ベンチャーをやっていてとても面白いと感じる瞬間である。
そう。いつものように動きながら、うちの会社ならではという「戦略」を築いていければそれで良い。win-winを志向していける会社があるのならば、一緒に戦略も創って行ければそれで良い。
来年一年、新卒市場でもまっすぐ戦っていこう。
うちには、提供いただくサービスの価値に対して、現在お支払いできるお金はやっぱり市価には程遠い。
ま、間違いなく採算的にウチは良いお客さんではないので申し訳ないんだけど、でも、せめて感謝の気持ちを込めて、「こういう誠意のある会社があるんだよ!」って事をこのブログを読んでいてくれている社長さんや起業家のタマゴにも伝えていこう。
《ベンチャーオンライン》
数歩先に行くベンチャーの先輩としても学ぶべき姿勢だと思う。こうした「お客さんの目線で考えられる」「お客さんの感謝が報酬である」といえる志とそれを実行できる風土は、ずっとうちの会社も持ち続けていけるといいな。