2008年7月1日

6年目挨拶

- 6年目挨拶 -

代表取締役社長 日向正嗣

 お客様、従業員、協力会社の方々の真っ直ぐな期待、信頼を賜り、当社も6年目を迎える事ができました。課題も多く、皆様の真摯な期待に応えきれず申し訳ない思いも大きかった5年間ですが、暖かいご支援を戴き、今期もまた新しく挑戦する機会とご期待に応える機会を戴きました。
 改めて当社を支えて戴いている皆様に心から感謝の気持ちを伝えたいと思います。  

 前期におきまして5年目の経営を考える上で、私はソーシャル・アントレプレナーである事を意識していました。お客様の信頼を得る為にCSR(企業の社会的な責任)について、高い適法意識やモラルをスタッフに求め、時にはお客様に対しても毅然とした対応を心がけました。それは、「売上・利益」といった数字に表れる成長という指標の中で、大きな失速要因の一つでもありましたが、これからの経営者には不可欠な取り組みであると考えました。しかしながら、制約が増えて作業が難しくなったスタッフにとっても、唯々諾々と請けなくなった当社に対して不満に思われたお客様にとっても、長期的な視点で見てもらえれば当社の取り組みはご理解いただけるものと信じております。
 また、新規取引の拡大により、特定の企業に依存しない売上体制の構築を進めることができ、それに伴いより安定した社内体制を築く事ができました。目先の利益に捉われず、安定した売上を確保する為に積極的な営業活動を展開し、多くのお客様からのご信頼を得られたことは、第5期における一番の成果だと感じております。

 さて、今期の経営環境を考えますと、国家型大型プロジェクトの終焉と、スポットニーズの増大が考えられます。これまで各クライアントから受注してきた郵政民営化に係る案件や大手銀行の統廃合に係る案件もプロジェクト終盤に差し掛かり、ここで築いてきた信頼を活かした出口戦略をしっかり描かなければ「気がついたらポッカリ仕事がなくなっていた」という状況に陥りかねません。また、大手派遣会社が担っていた数日・短時間といったスポットワークが、それらの会社の倒産や撤退により大量に市場放出されるでしょう。お客様に対してもワーカーに対してもペネトレーションプライシングを続けていた大手派遣と同じ土俵では戦えませんでしたが、市場が適正化されていく中で、どのように社会的ニーズを実現させていくかを考えていかなければなりません。

 ビジネススタイルとしては、 引き続きサーバ等に対応できるスキルの向上と、「信頼」をウリにするサービスサポート会社の顔として恥ずかしくないヒューマンスキルの向上に努め、サービサー一人一人の品質に対するこだわりを高めて参りたいと思います。

 そして今期のマネジメントの大きなテーマは、「アライアンス」であると考えます。
  スポットワークを中心に各社のリスク負担は今後激変するでしょう。価格を武器に人を使い捨てる大手業者が淘汰された後は、限られた人的資源と発生の読めない突発的な仕事を、適切なスキームで処理できるリスクマネジメントが必要となります。当然そこには、同業者と人的資源や仕事を分け合う仕組みを作ることも必要でしょうし、何よりもお客様にもご協力いただく必要があるでしょう。
  これまでライバル・下請け・別分野・地域外・大手、等と個別に区分けしていた発想を転換し、サービス上のサプライチェーンを考えて、需給を調整し、企業間の連携をより強固にしていかねばなりません。もちろん当社だけでなく、ご関係各社の協力が不可欠になりますが、より透明度の高い業者間連携は全関係者にとって大きなメリットを生むでしょう。
 異業種や地域間での役割分担も同様に重要で、クオリティを高めていく為にはお互いに得意な事に注力してノウハウを活かす事も大切だと思います。
 

 まだまだ力及ばず、時代の要請に応えきる事はできませんが、大切な事から一つ一つ精一杯改善して参ります。今期も全力で社業に取り組み、何かの犠牲の上で成り立つ会社にならぬ様、WIN-WINの関係を全てのご関係者と築いて参りたいと思います。当社にご協力いただいている全ての方々に心からの感謝を申し上げ、引き続き変わらぬご支援を賜りますようよろしくお願いいたします。

決算目前。
アポも無く会計士さんのところに行って決算関連の打ち合わせ。というよりも、最終月の試算表とデータの取りまとめやよく分からないところのヒアリング。
もう後は月曜日を残すのみで、割とどうしようも無いのだけど、状況は把握しておきたいから集められるデータをそろえて今期どんな感じかを掴みにかかる。
今期は採算を割りながら売上を建てに行った前半と、年度末以降売上が確保できない中益出しに行った終盤で難しい舵を切っていった。
4・5月協力会社や外部スタッフに仕事を回せなくて申し訳ありませんでした。
手痛い失敗もホンのチョット嬉しい成功も、今期は沢山味わった。
ようやく一歩だけ前に進めるかな。
決算の数字から浮かぶ一つ一つの仕事が感慨深い。一人一人にドラマがあって、テストの結果を見てちょっと気恥ずかしいような気持ちもあって。
ちゃんと締めてみて、細かい部分を拾い上げて最後までしっかり頑張ろう。
今月末までにやる決算がらみ処理はほぼ完了した。無理を聞いてもらった会計士事務所の皆さんには感謝感謝です。
そして、今週末稼動してくれるスタッフには本当に頭が下がります。私も明日の13時間と明後日の夜勤、現場参加して最後の売上建てに行くので皆、最後まで頑張ろう!

2008年6月5日

休む

今日は一日ゆっくり休んだ。
もちろん電話は取ったしメールもいつもどおり送るのだけど、気を張らなくていい時間がたまには必要だと思う。それはきっと経営者も同じ。
寧ろ、リフレッシュする事もトップの責任の一つで暴走して潰れてしまう様では、社員にとってもお客様にとってもいい迷惑だ。
ここのところずっと色々な問題を抱えて休めなかったので本当に良い休みになった。フォローしてくれたみんな、ありがとう。

2008年5月30日

メンタルヘルス

最近人を見る時に重視しているのは、メンタルヘルスである。
ストレス耐性から始まり、仕事から頭を逃がせられる趣味があるかどうか。
自分って何かや誰かにとって役に立っているなぁという実感。
自信満々で楽しそうにしている人は、簡単には潰れないし一緒にいるとイイコトがありそう。
一方で無責任で体調がいつ見ても悪そうな人は、あっという間に潰れそうだし、フォローの手ばかりかかって長く付き合ってもイイコトなさそう。
この「イイコトありそうが影響しあう」ってのがメンタルヘルスの面白いところで、強力にタフなメンタルの持ち主が近くにいるとその周りの人もどんどん強化されていくし、一方で非常にネガティブで如何にも脆そうな人がグループに一人混じるとチーム全体のメンタルヘルスは弱くなっていく。
日本ではうつ病が増えた増えたと散々マスコミで唱えているけれど、あんな呪文を唱え続ければそりゃ国民全体メンタルも弱くなるだろうさ。
社会が企業に望む「普通」の水準は極めて厳しくなっているのに、企業を構成する人に対するメンタルヘルスの水準は恐ろしく低くなっていて社会が人に望む「普通」の水準は恐ろしく甘く過保護になっている。
これはマッチするはずがないよね。
異常な完璧さを求める何かに、できる範囲でね!と応えられる柔らかさと、頑張っていこう!を前向きに捉えられる人で自分はありたいと思うし、そういう人と付き合っていきたい。
人だからそりゃ、滅入っているときもあるだろうさ。
散々最近はマイナスに引っ張られていた感じがするので、ここはいっちょ自分が強力なメンタルタフネスを発揮して引っ張る側にならねばならんね。
さ。仕事仕事。。

新卒採用に動いているので、内定者や希望者のご両親もこのブログを見ていただけているみたいです。
私は、内定を出す際にも「他の会社も良く見て回って、ご家族とも相談して、できれば当社を選んで欲しい。」と伝えているので、ご両親から直接お電話をいただく事もありますし、内定者から「親がベンチャーを不安に思っていて」と相談される事もあります。
実際、まだ当社は創業5年目。福利厚生や待遇等で比較すれば、当社より魅力的な会社はたくさんあると思います。
それでも当社を選んでくれる学生というのは、会社トップがどう考えているか自分で話して納得したいと思っている人や自分自身を一番理解してくれる会社で働きたいと思っている人だと思います。
今まで新卒採用といっても実質秋以降にしか動いておらず、今年のようにこの時期から力を入れているのは初めてでもあり、また内定者のレベルも例年に無く高い人材が集まりました。だからこそ、今後の意思決定において当社よりも魅力的な企業からの内定を選ぶ事もあるでしょう。
しかし、当社の新卒は、できる限り私自身の手で育てます。
おそらくその子にとって社内の一番の理解者は私になるでしょう。
だから、ご両親ともお時間があれば会って話したい。きちんと当社の良い所悪い所を見てもらいたい。
今は時間の許す限り人と会うようにしています。営業時間や休日も動き回っていますので、当社から内定を出す前でも構いませんので、お時間がありましたらご連絡ください。