2006年8月13日

《いつも取材を受けるときに感じる事》

最近ベンチャーの起業本を何冊か読んでいて思うことがある。
彼らの人生は博打のような危険性を抱えていて、だからこそドラマチックに見える。と云うことだ。
先週ドリームゲートの取材を受けて感じた事なのだが、当社にはそのような冒険秘話は殆ど無い。
だから、きっとドラマ性としては薄いものになってしまって「観客」を喜ばせる事はあまり出来ないのだと思う。
少し残念に思うこともあるが、小さければ小さいなりに、大きくなればそれに応じた規模に見合う成長が出来る経営者であれば、私自身は良いと思っている。
更に云えば、コーポレートガバナンスについてのあり方は、今もまだ自分の中で答えは出ていない。自己資本へのこだわりは、トライアンフの持つプライドやビジョンを出資者の多様な要求に晒すことなくゆっくりと醸成させたかったからであるし、体力を超えた成長への圧力は、当社の価値を壊す恐れがあるとすら思っている。
それでも、当社が上を見ていないわけではない。数字を上げるべくスタッフは力を結集して汗だくになって作業をするし、一つの結果が次に必ず繋がるような枠組み作りや会社システムの改善は絶え間なく行っている。
このお盆休みで、今期の事業プラン作りを進めたいと思う。
そこでは、当社に期待するみんなの気持ちをこめたトライアンフの姿を描きたい。
たとえドラマのような話が出来ないにしても、取材で当社の事を語るときは現実的でセーフティではあるけれども、着実に足を進める我々の夢が読者に伝わってくれるように。