2025年9月1日
株式会社トライアンフ代表取締役社長の日向正嗣でございます。
第22期の決算総括を致します。
本期は、前期に掲げた「質と体制の底上げ」を粘り強く進めつつ、「NEXTGIGA」等の教育分野、WINDOWS10からの更新需要に応え、年商10億円規模及び最終黒字を堅持いたしました。一方で、外注費や人件費、旅費、宿泊費などの運用コスト高が続き、営業利益は小幅にとどまる結果となりました。足元の環境は引き続き良好でキッティング・現地展開・保守の現場力をより磨き、人材調達力、愛知・大阪で拡大したキッティングセンターや車両配備拡充などの設備で、お客様から安心して任せて戴ける会社としての価値を高めてまいります。
1. 当社は個別(非連結)決算です
売上高:1,030,178,578円
売上原価:737,341円(役務中心のため原価は軽微/外注費などは販管費に計上)
販管費:1,028,151,274円(人件費 4.71億円、外注費 4.10億円 等)
営業利益:1,289,963円
経常利益:1,214,013円
特別利益:3,297,193円(投資有価証券売却益・貸倒引当金戻入益)
税引前当期純利益:4,511,206円/当期純利益:3,036,207円
総資産:495,269,358円/純資産:143,036,342円(自己資本比率 ≒ 28.9%)
有利子負債残高(短期+長期):231,790,446円(短期1,076万円/長期2億2,103万円)
2.本期の所感
1.売上は10.3億円で着地:前期11億より微減となりました。関西での受注不足及び、全体の調達力不足の為、市況需要の良好さを取り込み切れなかった。
2.コスト構造の圧力:人件費・外注費・旅費・宿泊費などの運用コスト増勢が継続。総じてインフレ加速の影響が大きい(特に宿泊費)。人件費は福利厚生の改善(昼食補助・年間休日の拡充)も大きなコスト負担要因。
3.財務状況:自己資本比率は29%。コロナ明けで返済優先施策から、長期での固定金利での借入増額に舵を切った。また、資本コスト増加を鑑み、インフレに負けない財務を目指し投資信託の保有数を増やした。営業CFの改善が最優先のテーマ。
3.重点項目(第23期以降)
・供給力の強化(キッティング&フィールド)
拡大されたキッティングセンターのフル活用及び、人材調達力を強化するためにパートナー開拓及び、スタッフ調達の体制を確立。協調、教育、評価ノウハウのブラッシュアップ。
・単価是正
インフレや最低時給、春闘結果を受けた適正で継続的な単価交渉の継続。特に、昔からの付き合いで取引年数の長い企業が昔の単金水準で放置されているケースが散見され早急な交渉が必要。
・人的資本
人的資本投資を人材採用、定着に活かす。シニアや外国人採用を進め、教育と健康増進、交流会懇親会を通じた人的ネットワークやエンゲージの強化を図る。
・重点ドメイン
教育DX(端末更新等のNEXTGIGA)/医療DX(院内NW・端末等)/企業リプレース(Win10→11)に注力
4.お取引先及び社員の皆様へ
22期は東京の体制変更や、大阪の受注不足等でご心配をお掛けして申し訳ありませんでした。インフレ対応や投資回収が中々進まず、好況な市況とは裏腹に苦しい一年となりました。しかしながら、23期のスタートである7月8月は、非常に良好に月間最高水準の売上を積み上げており、楽しみな一年になるのではないかと期待しています。コスト的には、継続的なインフレに加え、最低賃金の大幅引き上げもございますし、お客様には大変心苦しい所ではございますが、継続的な単価引き上げのご相談をお願いする期となりそうです。第22期の反省を真摯に受け止め、収益構造の強化とお客様価値の最大化に向けて、全社一丸で取り組んでまいります。引き続きのご指導ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。