2005年12月5日

《単語》

プレジデントルームに出てくる単語の中で、一般的に耳慣れない言葉もきっと多いと思う。
私が記事にする時は、別に「インテリだからこんな言葉も知っているのだよ。」と云うことを示したいのではなく、むしろその日に出会った言葉や概念について調べてみて、自分なりに定義づけられた事や感じた事を書くようにしている。
一義的な言葉の意味などは検索すればすぐに分かるのだから、単語を知っているだけというのは殆ど無価値なのだろう。
一方で、言葉の意味などは検索すればすぐに分かるのだから「単語」など知識として入れておく必要は無いか?と聞かれれば、そんな事はない。一つの単語が発生するためには、前提条件や環境などに加えて言葉が創られた経緯や意味が必ず存在する。一つの言葉を識ると云うことは、そうした概念や経緯、もっと大きく捉えれば文化を識ると云う事である。
つまり私が紹介している単語などは、単語そのものを伝えたいというよりも私の思考を記しているといえる。紹介した言葉は私の想いとともに伝わり、その人の中でその人なりに消化される。きっとその人の言葉としていつか出番を迎える日があるかもしれない。