2005年10月17日

《複眼・視点》

ビジネスにおける懐の深さというものは、いかに多様な視点で物事を捉えられるか?一つの事象に対し複眼で原因を見る事ができるか?にかかっている。
今、労働市場は驚くほどに人材不足だ。大手ほどリストラを重ねて大切なノウハウや技術を失っている。最近では特に、技術者のいないSI企業からの仕事の発注も珍しくない。調整力も衰えておりスケジューリングも常にギリギリにしかできなくなってきている。当然、プログラム処理した方が効率的で早く、ミスも少ない事案でも、人海戦術になる。
当社の仕事はある意味、こうした事情を背景にして成り立っている。おそらく10年前には考えられなかった状況に違いない。だからこそ、発注段階の状況は粗い。テクニカルなサポートも期待できないし、スケジュールは見えない。
こうした状況の中で仕事を請ける我々の人材の品質は高い。いや、むしろこうした状況であっても自分の守備範囲をきっちり対応でき、かつクライアントの粗さも受け入れられる人材でなければ勤まらないのだ。そして我々の階層で働きうる人材も少ない。この業界の人材不足は、考えている以上に根が深いものだと思う。