2006年10月8日

《請ける》

仕事をする現場において、その仕事の意義について考える事はとても重要な事だと思う。
自分の身の回りからでいい。
「まず自分にとってどんな意義があるのか。」「会社にとってどんな意義があるのか。」「クライアントにとってどんな意義があるのか。」このあたりまで順番に考えてみて、それぞれ自分なりに答えを見つけることができれば、仕事に対する「責任」について充分に把握する事ができる。
更に進んで、
「使うユーザにとってどんな意義があるのか。」「社会にとってどんな意義があるのか。」「今という時代にとってどんな意義があるのか。」このあたりまで考えが至るとしたら、きっとその仕事は自分にとってとても面白いものになっているだろうし、主体的に何かをやりたいと考える事が出来るようになっているはずだ。
そして、大事なポイントとしては、それぞれの意義のベクトルが常に同じ向きを向いていない事は普通なんだ、という事を把握できているかどうか。そして、そうした場合についての自分の対応について、普段から考えているかどうかと云う事なんだと思う。
小さい部分で、「自分にとっては意義が無くても会社にとっては重要」の場合や「自分にとっては意義深くても、会社にとっての意義としては見出せない」場合にそれぞれのポジションのなかで、自分はどうしていきたいのか、という部分をクリアにする事ができれば、環境に関わらず自分が得るものは大きくなると思う。
その上で、「小さくてもこだわっていきたい事」「広く色々な視点で経験を積みたい事」等、自分なりの色を出していければそれでいい。
一つの仕事を請けるとき、そこには色々な人の様々な意義が織り合って、小さくはない価値を生む。
叶うなら、皆にとって大きくプラスの意義を持つ仕事を請けていけたらいいな。