2007年2月4日

中部挑戦者祭

このブログを載せてもらっているドリームゲートの企画で、「挑戦者祭」というのがあって、新しい起業家とのビジネスプランコンテストを見る機会があった。
昨日行われたのは、その中部地区予選みたいな感じのやつ。
ちょっと時間の都合上、懇親会の最後のほうはいられなかったので結局誰が中部代表になったのか実はまだ知らないのだけど、プランを聞いてみて私なりの感想を書こうと思う。
まず、有村さんの子供のための音楽検定。
審査員の人達、多分DSなんてしなさそうだしコメントが的を得ていなかったと思う。検定といっても国家資格でなきゃいけないなんてこともないし、むしろDSのビジョンとはマッチしていると思う。ただ、発案段階でコンテンツのプロトタイプも資金・開発計画も創造の粋を脱していないので、もうちょっと実際の行動がともなったら・・と感じた。ソフトハウスに持っていくアイデアの一つとしては面白いんじゃないだろうか。
次に長崎さんの紛失物防止システム。話がやたらとデカすぎて効果がミニマムな感じ。もっと簡単でローコストなシステムにして「紛失物防止」の確実性を増すアイデアがありそう。着眼点だけは面白いと思う。
松井さんの「こころのコンビニ」ネットカウンセリング。これも審査員ちょっと見識不足。というか、心が健全な人が審査員しているからこれは仕方ないかもしれないけれど、これは社会的なニーズから見ても、金額的な需給バランスから見てもきちんとブラッシュアップしていけば必ずビジネスになる。BtoCで行くかBtoBで行くかや、収入モデルをどうするかなど考えていかなきゃいけない点も多いと思うけれど、あの業界もカウンセラーと患者のミスマッチは深いと思うし、なんといってもカウンセラーの人達は殆ど商売下手なので松井さんのようなキャラは心強いんじゃないだろうか。
田中さん(山田さん)の感性日本語学習システム。
当日風邪でプレゼンを欠席しているようじゃ論外。誰かのコメントにもあったけど、最高経営者であれば大事なときに代わりなんていません。ホント、最低。
佐藤さんのメリットスカラシップ。
私自身は大学初ベンチャーって応援したいんだな。今回のプランで私が感じたのはおよそ審査員の方々の見解どおり。資金の出し手の企業サイドにメリットがちょっと薄い。やっぱり仕事の対価としてお金もらってそれを大学ベンチャーらしく育成援助資金にするってのが王道じゃないのかな。インターンはいつでも受け入れるし、その報酬をこの会社が貯めて育成資金にする、この道がいいんじゃないかな。
岡田さんの「幸福の種まき」。コメやらマメに印字する技術は、もうこれはしっかりしたビジネスに間違いなくなると思う。やり方しだいだけど堅実にやるもよし勝負をかけるもよし。このビジネスに対して支援するのは容易なんだと思う。
麻美さんの団塊の世代との世代間コミュニティサイト「熱民」。これもビジネスモデルとしては秀逸。技術もあり、マーケセンスもある。すでに注目度としては群を抜いていて、誰が見ても「これはいける!」というビジネスプランだと思った。だけど惜しむらくは「経営者がオゴっている」。審査員の方は技術出身の社長が無理にビジネスよりになる必要は無い・・みたいな事を言っておられたけど、それってそうかな?
実際にビジネスとしていけると感じたのは1.「熱民」、2.「幸福の種まき」、3.「こころのコンビニ」
ちょっと走るのやめといたほうがいいと感じたのは1.「感性日本語学習システム」、2.「紛失物防止システム」
そして、支援やコラボを含めて頑張っていって欲しいなと感じたのは、1.「メリットスカラシップ」、2.「音楽検定」、3.「こころのコンビニ」
私自身はやっぱり「教える人」を応援したいという気持ちがあって、うちに出来る協力はなるべくしていけたらなぁと思う。
なんにしても、面白い企画でした!