2005年1月4日

《驕らない生き方》

ベンチャーのイメージといえば、勢いがあり、前向きで、何者も追従を許さないような覇気を連想するものである。それを体現しているのは代表者であり、他のベンチャー社長などを見ると、剛毅一直線のような人によくであう。
実際、自分を振り返ってみても、創業には勢いがいるものだし、常に強気である必要があるのも正にそのとおりなのだが、それでも自分は柔らかい経営者でありたいと思う。経営における柔らかさとは変化に敏感である事だ。朝令暮改でかまわない、という事だ。頑なに何かを成し遂げる人は立派だと思うが、柔らかく波に乗る生き方があってもいい。
強気で何かを成し遂げた人は、その成功体験を踏まえて益々頑なになっていく。バブルの崩壊はそうした頑なな人がもたらして、彼らにはそれまで積み上げた成功体験が一瞬でなくなる失敗体験が与えられた。
時には退く事もできるような、そんな柔らかい経営を志したい。