2025年10月16日
日向です。
AIバブルはどこまで行ってはじけるだろうか?
アメリカ大統領が火遊びを続ける中、アメリカのビックテックはチキンレースを続けながら膨らみ続けている。
「循環取引」って聞いたことがあるだろうか。マーケットにいる経済人やら勢いのあるスタートアップ界隈の経営層にはお馴染みの架空取引だが、要は複数の企業が共謀して特定の商品やサービスを売買しあう事で、実際は帳簿上だけで取引が行われる様に見せかける違法行為だ。
売上とかを水増ししてデカく見せかける不正取引で、金融取引法違反だったり詐欺だったりにしょっちゅう使われている。
アメリカベンチャーなんて多かれ少なかれその傾向はあるもんだが、OpenAIのサム・アルトマンの「マイダスタッチ」とか呼ばれている循環取引紛いのバブル錬金術が最近行き過ぎてちょくちょくニュースになっている。循環取引を疑われたり、叫ばれたりする時は、バブッた相場の終焉時期ともいえる。まぁ時差はあってもハジケ飛ぶのは時間の問題だ。Chat-GPTはお世話になっているし、偉大な発明だが、彼も彼の企業もロクなもんじゃない。虚像に虚業。まさにバブルだ。
去年も夏ごろに一旦会社としては投信のうちナスダックをリスクオフして、ゴールドや日本株、インド株にリバランスしたのだが、今年もこのあたりでナスダックは8割がたゴールドに変えようと思う。インフレ対策だからね。過度にリスク取って財テクしなくても良しとしていかなくては。
半導体業界ではシリコンサイクルと呼ばれる4年程度の周期で好不況が入れ替わる経済の波がある。本当は2025年はそのピークをうつ年とされてきたが、今のところその気配は感じられない。
でも、この手の景気サイクルは早まったり遅まったりはしょっちゅうあるけれど、大きな視点で「波が来る」事に変わりはない。そして、残念なことに、後ろずれして山が高い時ほど谷が深くなるのだ。バークシャーハサウェイが50%オーバーの恐るべき割合で現金保有率を高めているのはハイテクにひきづられて市場がぶち壊れるのを予期しているのだろう。
インフレ期の世界的な株高の中で、リスクオフしていくのは心情的には抵抗があるものだけどね。市場にはきちんと残り、アセットアロケーションは冷静に。
みんなのNISAの積み立ても、オルカンやS&P500みたいなIT企業割合の高いやつは、無理のない金額の範囲で積み立てるのだよ。5年で1800万枠全部埋めるんだーとか無理しちゃダメだ。