2007年9月18日

思惑

仕事というのは一人ではできない。
大きなプロジェクトほど多くの人が参加する。
それぞれの組織や属する個々人には各自大切にしている想いがあり、一つの目的を達する為には共通の精神的な柱になるビジョンが必要になる。
そしてそのビジョンに共感できる組織や個人が集結してこそプロジェクトを最後まで完遂できるチームになるのだ。
多彩な人や組織を使って何かを成し遂げようとする時には、各自の想いを踏みにじってはならない。思惑が多様にあるという事が認められなければ、けして共感を得るビジョンを提示する事はできないのだと思う。
転職してプロジェクトに参加を希望するキャンディデイトにその人なりの思惑があるのは自然な事だし、サービスの提供を受けるお客様に提供して欲しいサービスに注文があるのも当然の事だと思う。
自分達の目指すゴールに向かって走る際に誰かを想いを踏みにじってはいないか、自分の感情で他社・他人の思惑を完全否定していないか。
走り出したプロジェクトが揺れる際には、共感のゆらぎを嗅ぎ取る嗅覚が鈍ってしまっている事が多い。プロジェクトを率いる立場であるなら、忙しさで鈍くなってしまうときには特に注意が必要なポイントだと思う。