2006年6月26日

《事務所》

事務所移転というものは、構想としてはこの仕事の形を取り始めてから長く取り上げられていた。
私から直接その話を聞いたスタッフもいるだろうし、形を変えながら実際に物件を何度も探した。この時期まで引っ張ったのは、タイミングを見たからである。そして、成長余力を固定費で奪いたくなかったからである。
しかしながら、多くのプロジェクトが進んでいく中で本部ワークの重要性は益々増している。クライアントから求められる要件も満たせないままに、いつまでも引き伸ばすわけには行かないだろう。
第三期もあと一週間、本部ワークもギリギリで走っているが、現場一線で作業をしているスタッフは本当に苦しい中必死で頑張っているのだ。きちんと支えてあげられる体制を作らねばならない。最後だからこそ後に引き伸ばしがちだった要件をキッチリと仕上げにいく事が大切だと思う。

2006年6月21日

《簡易課税》

消費税は、2期前の決算によって、売上が1千万を超えたかどうかで課税業者か非課税業者かが決まる。当社は1期が400万程度だったので、この3期は非課税業者であり、2期が2500万程度だったので、次の4期は課税業者となる。
同様に、2期前の決算によって、売上が5千万を超えたかどうかで簡易課税が選択できるかどうかが決まる。今期3期は5千万超えが確定しているので5期には簡易課税を選択できなくなる。
つまり来期だけ簡易課税と本則課税を選択できるのだが、当社におけるこの選択のメリットデメリットは、人の雇用体制という一点に絞られる。ざっくりと、雇用体制にある社員の人件費が経費の半分を超えるようであれば簡易課税を選んだほうがいいのだ。
つまり4期は働き手に対して更に社員化、安定化を進め、コアな人材で固めて行きたいという決意の選択でもある。同時に無駄な経費の圧縮も進めなければならないだろう。
たった1年だけの選択ではあるが、メリットを出すためにはハードルの高い簡易課税をあえて選択した背景は、4期は「組織化」を実現するという方向性を具現化させるためである。短い期間の変革に関係者は戸惑う事も多いと思うけれど、一歩ずつ形にしたいので是非協力をお願いします。

前々から必要性を感じていて、しかし専任で置くほどの余裕が無い。
そんな職種というものが、労務や財務の分野だと思う。
たとえ企業が未成熟であったとしても法人である限り労務分野の雑務というのは、ある程度の分量で必ず発生するし、お金関係の仕事を社長のみがノーチェックで行うのはあまりにも杜撰である。
このあたりがたとえ専任でないにしても分担できる形が作り上げられると、企業体として信頼度も安定性も増すのだろう。
来期にはきれいな形にしたいと思う。

2006年6月14日

《増資》

明日6月15日は、増資日となる。
1千万という資本の壁は起業を志した時からの大きな目標であったし、会社組織の体力を端的に示す一つの指針であると思う。
今期の目標としても可能な限り実現したいと考えていたのだが、今月に入ってからも可能かどうかのジャッジを含めギリギリの調整が続いてきた。
それだけに。
感慨も大きい。そして「増資」というプロジェクトを契機として、多くの保留事項が動き出す。こうした希望に溢れるドキドキするプロジェクトを進めることはベンチャー冥利に尽きるものだ。
計画を立てることは楽しいし、実は簡単な事だ。実行できるだけの条件を揃える事が何と云っても難しく、見込みが出来た時にリスクを抱えたままGOサインを出すのは勇気のいる事だと思う。経営者の実行力が問われるのは今だ。
皆が必死に戦ってくれる。報いるためにも唱えてきたビジョンを実現していく義務が私にはある。

2006年6月4日

《社歴》

営業マンが持ってくるパンフレット。
色々な商品の特徴やコストパフォーマンスが載っていて、営業の方も力を入れて説明してくるのだけど、私が一番興味があるのは「社歴」である。
たとえ簡単に示されている略歴であったとしても、その会社がそこまで行く間にあった会社の軌跡を追ってあれこれと想像するのは本当に楽しい。一番初めや最後で社長がビジョンを語っていたりするが、そうした事もいづれ社歴に織り込まれていくのかな、と思うと本当に感慨深い。
うちに営業に来る人は是非社歴とウラ話を持ってきてください。結局コラボれるかどうか?というところは、商品より何より「どんな会社か?」を見てしまうものなんです。
一日一日会社を育てている「社長」ならではの興味の視点だと思うのですが、「社歴」って面白いと思うのです。。