2006年8月22日

資金調達

「自己資金に対するこだわりを教えてください。」
・・・。
いつも割と困るのがこの手の質問だ。
確かに資金はたくさんあったほうがいいと思う。
しかし、と少し考える。資金がたくさんある中での経営を考えるのは、誰にでも考えやすいのかもしれない。だが、資金が小さければ小さいなりのマネジメントが可能だと思えるのが、責任あるベンチャーの生き方じゃぁないだろうか。
基本的にそもそも初期から他人資金をあてにしている経営計画のほうが、むしろ不自然な気がする。
「ある程度の規模になるまでは、判断のスピード感を疎外させないためにも人の資本は入れたくないのです。」
「私は証券出身ですので、直接金融で資金の調達は考えていきたいですね。」
いつもその時々本音で回答はしているのだけど、「まだまだガバナンスの体制も十分に築けていないうちに、お金を安心して預かれない」というのが、今の自分の本心かもしれない。
それでも、「せっかくのチャンスがあったのに」という思いをしたことが何度もあったのは事実だ。
今後は、自ら道を閉ざすことなく「資金調達」について真剣に考えなきゃいけない時期に来ているのかもしれない。

2006年8月21日

インターン生

「元気で優秀な若手社員さんですね!」
私もそう思う。
彼らは非常に優秀な若手だ。しかし社員じゃない。
学生を取り巻く市場はちょっと変わっていて、新卒採用では学生が好きなだけいい会社を選ぶことができるのだが、インターン募集ではまだまだ受け入れる企業は少なく、すばらしい学生を企業側が選別できる立場にある。
だからインターン生はちょっとうちにはいそうにもないすばらしい人材が続々と来ることになるのだ。
「いや、実は社員じゃなくて、学校から受け入れているインターン生なんですよ。」
お客さんや関連業者に対して、≪トライアンフは何か新しい事に取り組んでいる≫と思われる事は重要で、同時に≪当社くらいの規模の会社でも果たせる社会的な貢献とは何か≫をうちの社員が考える機会はもっと重要だと思う。
実際に増資手続きや株式会社化など最近の当社のプロジェクトは「優秀な若手」であるインターン生の貢献が大きい。そして8月に受け入れているインターン生も当社のまだまだ不備の多い必要書類の体制を整え、研修のプランやアルバイト採用の広告内容を考え、深く当社の業務に貢献してくれている。その中から、彼ら自身がつかむ「経験」によって自分なりに学んでくれたらうれしいと思う。
以前からよく話に聞く、インターン生をバイト代わりに使うというのでは論外だと思うが、最近大手では、インターンを採用試験の一旦位のつもりで行っているという話をよく聞く。
これだけ採用が厳しいと企業が囲い込みたがるのは気持ちとしては本当によくわかるのだが、当社は「インターン」の意義をもっともっと学生側にとっても価値あるものになるように考えていきたい。
でも、若い世代の質が高いのはうれしい。
「俺もあと10年若けりゃなぁ・・」
インターン生を見るまで考えたこともない言葉がポロリ。
まだまだ若いつもりが、後数日経てば三十路。
学生の優秀さに押されないように、がんばんなきゃね!

2006年8月20日

育成

今年4月から新卒の新入社員を一人採った。
サービス業では一人一人がとても重要な戦力で、たった一人でも足を引っ張るスタッフがいるとその影響は深刻だ。
もちろん、何も知らない新卒の子がいきなり即戦力になるとは思っていない。だがじっくり育てても入られないのが実情である。
今までOJT中心で私自身も顔を合せるたびに色々な事を教えてきてはいた。
しかし、最近何件もクレームが重なり、フォローする幹部スタッフ達からも悲鳴が上がってきた。
・・ここは、私みずからきちんと指導を行うしかない。
確かに今は、今期の事業計画や新しい契約体制の構築、インターンの受け入れなどで手は離せない。その新卒社員にも日常業務はもちろんある。
しかし、火種は小さいうちに処理しないと大事件になってしまう。
今週は業務後、たとえ何時になっても研修を行う事にした。
「育成」に課せられる小さい企業の負担とは、本当に重い。

2006年8月19日

《笑顔から》

コミュニケーションといえば、話術であったり確かな論理性であったりを思い描くかもしれないが、基本は「笑顔」でありそこからもう一歩進んで共感を示す様々なサインであるべきだろう。
笑顔で仕事できないと言う事はコミュニケーションを放棄している事になり、仕事に対する姿勢や認識が自分勝手と言われても仕方ない。
そして何よりも一緒に働いているのなら楽しい職場にしたいし、そういう環境でなければ、助け合って仕事する事ができなくなってしまう。
管理者こそが自ら笑顔で仕事できているか、もう一度確かめてみなければいけない。

2006年8月18日

ボーナス

「で、日向んところ、ボーナスはいくらよ?」
ぼ・ぼぅなす。。
シード期の会社にとって毎月決まった額の給料を支払うのは難しい。安定した収益基盤があるならばともかく、うちはナミの激しいサービス業で、固定費の柱である人件費はオモクオモク経営者にのしかかっている。
しかしそれでも一生懸命働いてくれているスタッフには出来る限りの金額を払いたい。そう思っているから報酬額は採算ラインのギリギリを攻めている。
そこで、ボウナス。
賞与で払える金額は既に報酬に織り込んでいる。
でも、夏・冬のシーズン、この話題、いつも皆には申し訳ないと思うし、皆も肩身の狭い思いをしている事だろう。
「ボーナスを払える会社になる。」
創業以来まだ叶っていない夢。
でも、一刻も早く叶えたいと思っている目標。

社員の給与・ボーナス決め方モデル例―ボーナスの悩みもこれで解決!