2006年10月11日

インソーシング

プレジデントルームで書いたテーマと同じ言葉をタイトルをあえて使ってみようと思った。
プレジデントルーム→「http://www.triumph.tc/president/index.html
プレジデントルームでは「自前主義」という意味で使ってみたのだけど、アウトソース先の「請負会社」としての意味で考えても当社の方針にはピタリとはまる。
結局は市場と比較して見て、強い部分はウリとして社内に取り込み、弱い部分は社外のオープンリソースを利用して補完する。つまりは、どのような視点で考えたとしても全てを外部化、あるいは内部化するという方針は現実に即していなくて、きちんと自己評価を行ったうえで何について自社の強みとして育てるか?どの部分を外部の協力を得て平均レベルまで持っていくかという経営の舵取りに他ならないのだと思う。
結論としては、自社で弱い部分、自前でやればメインの業務の妨げになる部分はアウトソースする。
自前でできるところは、それがメインの業務となりえるか?売れる程の市場の競争力を持ちえるか?を常に考えて、蓄積する方針であるなら自前で行う(インソース:自前主義)。
売れるほど強い部分は、自社内で賄う事に限らず、売ること(インソース:請負)も考えて磨き上げる。
どちらにしても、景気がいいからインソースだ!というようなユルい感覚ではなくて、これからはオープンに社内外のリソースを使いこなし、育てていく時代がきた、ということなんだと思う。

2006年10月10日

《インソーシング》

この時間、会社の自分のデスクの前に座ってビール片手に考えている事を書こう。
コスト削減というとまず経営者の頭によぎることは「アウトソーシング」である。
当社も創業当時からレンタルオフィスを使用するなど、アウトソースに関しては一家言を持つと自負しているのだけど、実際に外に出す業務、内に取り込む業務の切り分けは、非常に悩む部分の一つである。
ソーシング業務に関して、重要なことは「現在保有する戦力が市場のレベルに比べて高いか低いか」を突き詰めて考えることである。
当社であれば、創業以来力を注いでいたITサービスという業務そのものはとても高いレベルにあるので、中々同レベルをアウトソーサーに求めるのは容易ではない。
一方、事務処理・労務といった分野では社長プラスサポート会社という体制で進んできたので、充分に社内にノウハウを蓄積できていないと思っている。
その上で、一歩考えを進めて、更に「どの分野を自社の強みとしていきたいか」を考える。
これは、「どんな業務を社内に蓄積していくか」という問題を考える上で重要な課題となるだろう。
当社の強みとして残していきたいのは、なんといっても「人」であり「人が提供するサービス」であると信じている。
人件費の流動化が叫ばれる今、私がプッシュして社員採用に力を注ぐのはそのためである。
「人に力を注ぐ会社であることが、必ず評価される時代になる。」
トライアンフのビジョンは、青くともそこに全てがある。

2006年10月10日

イノベーション

「イノベーション」と聞いて、どんな風に感じるのかは人それぞれだと思う。
私の中では、「一番前を走っていて、常に時代を変化させる革新的なコト」という意味で捉えていて、自分自身を振り返ると、どうもイノベーターと呼ばれるのにはしっくりこない気持ちがずっとあった。
自分の中では自分の中にある理想像をじっくりと確実に創り上げていく。その姿こそが自分の核だと思っているし、そこには華やかな変革を成し遂げる自分の思うイノベーターの姿はどこにもない。そう思っていた。
日本ではイノベーションを「革新」って訳す。
ちょっと中国のニュースを見る機会があったんだけど、たぶん中国語では「創新」って書くみたいなんだ。
それを見たとき自分の中のイノベーションの定義がポロリと変わる気がした。新しく創ればいいなら自分の分野だなって。何かと比較して革新的でなくても、暖めて創っていけばいいならば、自分にもイノベーションを起こしていけるのかもって。
それに少し前まではイノベーションといえば「技術革新」を一義に指すものだったのだけど、最近って組織やマネジメントに関する改革の意で使われることも多いし。言葉の定義にかたくなになって自分を狭めるのはやめないとね。
自分は自分のイノベーションを大切に積み上げていければきっとそれでいいのだと思う。

B-ing:私の選択「経験で勝負」

B-ing:私の選択「経験で勝負」

2006年10月9日

経営資源

大きな会社と異なり、ベンチャーの経営資源は目に見えて少ない。
うちのように、何も無いところから始めれば「モノ」はゼロからのスタートだし、「ヒト」はこれまでの生きてきた軌跡を信じるしかないし、「カネ」はスタート時点でいくらあるかというくらいの規模に限られている。
しかし、有限の経営資源というものは、あらゆる事を効率化させる。
希少な資源だから資本は大切に使うし、代替がきかないからスタッフは大切に育てる。資産は厳選して経費をなるべく抑える。
無尽蔵の予算の中で成功を収められる人は、意外と多いのかもしれない。しかし、小さくければ小さいなりに、いい音を響かせられる自信がある人こそベンチャーには向いているんじゃないだろうか。
重ねて思うのだけれど、お金が無い事やコネが無い事などは起業するしない、というポイントにはあまりならない。限られた資源であっても有効に活用できるかどうかが起業家には求められているんだと思う。