2008年12月26日

助け合い

強がっていても仕方が無いし、舵取りの難しい市況なのは誰の目にも明らかなので、最近は正直に真っ直ぐ皆に助けてもらうようにしている。
もちろん皆が大変な時には、できるだけ助けに入るようにしているし、それはビジネスよりもボランティアな感覚に近い状態になっている。
大変な時の経営というのは、きっとそういうものだと思う。経営者間ではソーシャルベンチャーだのなんのという話になりがちだが、要は困っている時はお互い様、助け合おうという事だ。
思うが、どの時代でも仕事は沢山有るし、人もなんとかやりくりできる。ただあまり儲からないし、時間や職種で時間がつけにくいという事情だけで、言ってみれば、都合や効率が良くないという話ばかりなのだ。
困っている人どうしはすれ違いがちだけど、こういう時こそお互い様といえる関係が築いていける会社でありたいな。
中期計画で掲げた数字は夢物語になりそうだけど、ビジョンとしてはぶれていない。一社では、より太刀打ちできない市況なんだから、協業価値を高めていかないと・・ね。

小さな会社の大きな武器は「柔軟性」だ。
当社もPCを軸に頼まれたらどんな仕事でも行ってきた。
セット前の開梱や梱包はもちろん、部品のピッキングや作業者をフォローするヘルプデスクまで。
時には全国を転々とする事もあったし、とんでもない作業時間やスケジュールをこなす事だってあった。
そうやって一つ一つの仕事を大切にして、お客様からの信頼を勝ち得ていくと、仕事のボリュームも増えて一定の条件下でしか働けない人もそれなりに仕事が回るようになった。
楽な仕事ばかり担当する人の裏で、創業期から変わらずどんな仕事でも引き受けてくれる人がいる。
今回の愛知県の惨状は、会社を原点に回帰させている。
仕事があるのに、やれない、やりたがらないでは、生き残っていけないのだ。
スタッフ一人一人が、案件一つ一つに対して一生懸命に取り組む原点の姿勢を今こそ大切にしていかなければならないと思う。

2008年12月15日

営業代行

営業代行というビジネスモデルについて。
会社っていうのは、売上が立たないととにかく回らないわけで、商品やサービスが良いのに売り方が良くなくて苦しんでいる会社は多いのだと思う。
特に、少数の特定のお得意様がいて普段はそこの仕事だけを一生懸命にやっている会社というのは、「営業」という事を意識する事もあまり無いのだろう。
ベンチャーはというと、一見イチから築き上げたというイメージが強いので新規の開拓が得意そうに思われるけれど、成功している起業家の多くは同業種からのスピンアウト組で、お客様がかつて自分の所属していた会社とその下請け・・等というパターンは本当に多いわけだ。
そうなると、新規開拓に代表される「営業」は未知でイヤだなぁというものになる。営業経験が全く無い技術者や学生が営業に対する拒否反応が会社全体に染み付いている事は少なくない。
そこで、今のように大得意先からの仕事がどんどん細っていく中で、売上をたてる方法を本気で考えなければならなくなるのだ。
小さな会社が営業を育成するのは難しい。営業はノウハウを築くのもそれを伝えるのも時間もセンスも必要だからだ。そして常に結果を求められる。
経営者の気持ちとしては、すぐに結果が欲しいし、出来れば固定費にしたくない。できればフルコミッションにしたいけれど、雇用した社員をそのように扱う事はできない。
だからアウトソースを考える。
さて、ここで営業代行という仕事がある。
上記のようなニーズを汲み取る為に存在している仕事だ。
それと名乗っているわけではないけれど、営業代行サービスには幾つか勝ちパターンがある。
1つ目は、営業代行自身が巨大な人脈を持っていて仕事を引っ張ってくるケース。これは案外普通に手配師になっていることもある。
2つ目は、営業代行が販売する商材の深い知識と大きな決定権を持っているケース。これは社長と繋がりが密接で相当な信用を構築できているケースだ。
3つ目は、営業代行が販路や売るためのシステム、ノウハウを持っているケース。どんな商材でもある程度なら捌けるという人は、それだけで食べていける。
つまり完全出来高制に耐えられる会社や人だけが生き残れる厳しい世界だと思う。
そもそも一番商材を理解していて一定の決定権を有する社内の人が売る方が本来売りやすいに決まっている。
それを如何に勝ちパターンにつなげていくか。そこがキモになるだろう。
仕事をお願いしようという気になる要因は簡単に言うと、「儲かる」「ラクできる」「楽しい」の三つだ。法人相手ともなれば、楽しいという理由は殆ど無いので、発注者がそのサービスを使うと儲かるかラクできるかのどちらかだろう。これが営業のキモだと思う。
さてと。
なんで、突然「営業代行」かっていうと、一つ前々からあたためていた企画をやってみようかという気持ちになったことや、少し懐かしい知人の近況を聞いて自分なりに纏めてみようかなと思ったから。
時代の節目だからね。頑張らないと。

2008年12月3日

景気の悪い時の戦略

私が当社を設立した時は2003年8月、当時の景気はどん底だった。
実は起業する時というのは、景気が良い時よりも悪い時の方がやりやすい。悪い時に作ったベースであれば、悪い時は悪いなりにやっていけるし、良ければ環境に感謝するだけでいい。
良い時に作ったベースだとそうはいかない。痛みに耐える資質というのは中々後天的には作られないからだ。環境が悪化するとすぐにネガティブになって、それが益々悪材料になる。
仕事というものは不思議なもので、ポジティブな所に集まる。全体のパイが縮小していても、デキル人には仕事があるのだ。むしろ悪い時ほど過剰に来る位だ。
その代わり、愚痴ってばかりの人のところにはパッタリ仕事が来なくなる。
そしてもう一つ。いつも忙しそうにしている事。そして依頼や相談がきたら、懐深くできるだけ受けること。仕事はやっぱり仕事を呼ぶのですが、断ってばかりじゃ来なくなります。そりゃそうだ。
最後にもう一つ。
「人に優しく」
景気の悪い時こそ、優しい企業が実は良い企業なのです。だから仕事がそこに来る。「自分だけ」の優しくない企業や人は落ちるの早いと思うのだよね。
これは絶対。

2008年9月8日

《中期経営計画》

今年の夏は、大学生インターンを結局取らずに内定を出した来期の新入社員二人に可能な限りアルバイトで入ってもらいました。
もちろん現場もしっかり見てもらって、営業事務も実務を吸収してもらって、会社にとっても本人達にとっても入社の準備は万全に整えてもらっていたのだけれど、一番の目標は会社の方向性を知ってもらう事でした。
今回の「中期経営計画」も「財務ハイライト」も手伝ってもらい、夏季休暇が終わる今日というタイミングで仕上がりました。
中を読んでみると、当社のスタッフや当社を良く知って戴いているお客様から見ると、非常にあたりまえの事だったり、私が良く話している内容そのものだったりするので新鮮味はあまり無いかもしれませんが、新規のお客様や投融資を考えていただける金融機関様、新規スタッフにとって、当社の向いている方向をご理解いただく一助になればと考え、作成いたしました。
是非ご一読いただければ幸甚に存じます。
中期経営計画と財務ハイライト
今後とも温かいご支援の程、よろしくお願い申し上げます。