日向です。

8月は子どもたちの夏休み期間だったので、愛知で仕事をし、できるだけ出張を避けました。でも今月は出張の予定がぎっしりです。日本全国、本当に暑いですね。逃げ場はないのでしょうか?来週の北海道は少しは涼しいかもしれません。


さて、先月から来月にかけて、当社ではインターン生を受け入れています。26卒の採用もほぼ固まってきた時期ですからね。これからインターンに臨む学生さんも多いと思うので、何か少しでも参考になることをお伝えできればと思い、ブログを書いています。

まず、一つ目の提言は「目的意識を持つ」ことです。正直に言って、「企業で働くってどんな感じだろう?」「社会人ってどんな雰囲気なんだろう?」、あるいは「就活のネタになるかな」といった目的でも構いません。飾らず、正直で、それでいて積極的に学ぶ姿勢が大切です。

次に、「成長にコミットする」こと。これは目的意識と表裏一体の関係です。「このインターンを通じて、何か経験や気づきを得て帰るぞ!」という強い気持ちを持つことが重要です。インターン後には、会社や学校で「振り返り」をすることがあると思いますが、その場で語れる何かを自分なりに掴んで帰るつもりでいましょう。そして、それを「言語化」しておくこと。まさにそれが、就職活動の際に役立つ「ネタ」になります。

そして、できれば「自分がお世話になる企業に何が残せるか」という視点を持ってほしいです。企業側だって、インターン生を受け入れるには、人材やスケジュールの調整などコストがかかっています。当然、企業側の思惑もあります。例えば、「いつも採用でお世話になっている学校へのお礼」や、「このインターンから採用に繋がってほしい」といったものです。

もちろん、インターンに参加して「この会社に就職したい!」と思い、企業側も「ぜひ来てほしい」となれば何よりです。しかし、そこまでいかなくても、インターン生として会社に貢献できることはたくさんあります。直接的なフィードバックをくれるだけでも企業にとってはありがたいですし、さらに言えば、キャリアセンターで良い感想を伝えてくれたり、友達との会話で話題に出してくれたりして、その友人が応募してくれたりしたら、本当に嬉しいものです。どうすれば自分がこの会社に貢献できるのか、ぜひ考えてみてもらいたいと思います。



最近、私がもらって嬉しかったフィードバックは、やはり採用に使える「ナラティブ」をもらった時です。ナラティブとは、自身の経験や解釈を通じて、聞き手の共感や信頼を呼び起こす「物語」のことです。

最近の例で言うと、我々が数年かけて行っているGIGAスクールでの端末配布プロジェクトがあります。現在、「NEXT GIGA」という新たな展開を進めているのですが、ある2年制の専門学校生は、なんと中学時代に私たちから端末を受け取った世代でした。IT教育がGIGA構想で大きく変わったのを体感した年代です。それが今回、今度は自分たちが端末を設定し、配布し、学生がそれを使っている様子を見るという経験ができた。これは、体験に基づいた非常に強い物語になります。聞いていて感動しました。自分たちの日常に彩りが加わるのを感じますよね。


先日、夏休みにカンボジアでインターンを体験した学生さんの振り返りをオンラインで行いました。日本の学校経由で参加するインターン生に比べ、自分で海外インターンを探し、2週間カンボジアでタフに生活して帰ってくる学生は、もともとの素地や感受性の強さを感じます。その学生さんにした私のフィードバックは、こんな感じでした。

「日本では30歳前後で結婚し、第一子をもうけることも多いけれど、カンボジアではまだまだ10代で子どもを産むことも珍しくない。世代交代のスピードが倍くらい速いんだ。
僕らがお父さんになる頃に、同じ世代のカンボジア人はもうおじいさんになっている。
ポルポト政権下で多くの知識人が殺害されたという特殊な歴史を持つこの国では、長い間、社会を正常に運営できない状態が続いていた。
そこから、若い知識人が急激に台頭し、教育の重要性を説き、インテリ層の若者が社会に増え始めた時代でもあるんだ。
人間社会が指数関数的に進化するこの時代、ひいおじいさんが何世代も同じ職業を継ぎ、お父さんが一つの職業を経験し、そして僕らや若い世代は一人で複数の職業を経験するような時代になった。
それは、経験というものの価値が損なわれ、リアルな体験から自分で感じ、学べる力の強い人の価値がより高まる時代だ。
カンボジアでのインターンは、まさにその一歩先の未来の価値を体験しやすい場所だと思う。今回の経験が、君の人生に活きるといいね。」

そういうことなんです。

1.はじめに

当社の22期決算は、売上高が前期比で減少(11.1億円→10.3億円)し、営業利益も大幅な減益(2,280万円→120万円)となりました。この急激な業績悪化は、当社がお客様に提供するサービスの品質と安定供給の継続性に重大な影響を及ぼしかねない状況です。

この現状を踏まえ、当社の事業の持続可能性と、お客様への最高品質のサービス提供を維持するため、継続的な価格改定を実施させていただきたく、下記のとおり基本方針を策定いたしました。


2.価格改定の必要性と背景

22期決算の業績悪化は、主に以下の要因に起因しています。

人件費・コストの高騰: IT人材の市場価値上昇に伴う社員の人件費増、および業務委託者(フリーランサー)やパートナー各社(サプライチェーン)の価格上昇がコストを大幅に押し上げました。当社の平均サービス単価は人日あたり約20,500円(経費含まず)と、年々インフレ下にある市場の適正価格から乖離しており、この状況が収益を著しく圧迫しています。

人材不足と調達力の減少: 適切な対価での人材確保が困難となり、結果として新たな受注機会の喪失につながりました。このことは、売上減少の直接的な要因となっています。

単価構造の圧迫: サービスの対価である平均単金23,500円/人日のうち、約12.7%にあたる3,000円/人日は交通費・宿泊費などの経費であり、純粋なサービス提供料は約20,500円となっています。お取引開始以来殆ど改定が行われていないお客様を中心としてこの平均価格とも乖離している受注が当社の事業継続を脅かす水準となり、直近の業績に深刻な影響を及ぼしました。

インフレ下における継続的な価格改定は、これらの課題を抜本的に解決し、お客様への安定したサービス提供を将来にわたって約束するために不可欠な意思決定となります。


3.お客様への影響緩和と今後の取り組み

価格改定後も、お客様へのご負担を最小限に抑え、より大きな価値を提供できるよう、以下の取り組みを継続してまいります。

調達力の強化: 継続的なパートナー企業開拓と密接な連携、およびカルチャー共有の強化により、お客様の需要に応じた迅速かつ安定的な人材供給体制を構築します。

技術蓄積・教育・作業者評価の強化: 案件内容からの技術吸収はもちろんのこと、メーカーカルチャーやポリシー、作業ノウハウも含めた技術教育を深化させます。また、作業者データベースを充実させ、現地・コールセンター・顧客評価を踏まえた作業者評価を徹底することで、サービスの品質を均質化・向上させます。

透明性の確保: 価格改定の背景にある当社の経営状況と、その必要性を明確にご説明し、お客様との信頼関係を維持します。


4.今後の対応について

個別の価格交渉につきましては、当社の財務状況とサービス提供の継続性を鑑み、特に平均単価から乖離したお取引に関して、集中的な見直しをお願いしたく存じます。

企業規模感、商流を鑑み、大企業で、よりプライムの受注先に近いお取引先様からご相談させていただき、2次請け3次請け等のお取引様には、実情に沿った無理のないご相談やスケジュールにてご対応致します。

過去の未反映分を一気に反映させるのではなく、市場環境(春闘の結果、最低賃金の価格改定時期等)の変化に対応するため、今後は定期的かつ継続的に単価改定についてご相談させていただく機会を設けていきたいと存じます。過去の未反映分及び、当社平均との乖離が大きなお取引様においては、年間複数回にわたる小さな改訂を繰り返す対応等も柔軟に取らせていただきます。

当社の事業の持続可能性と、長期的なパートナーシップを築くための不可欠な措置として、ご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

2025年9月1日

第22期決算総括

株式会社トライアンフ代表取締役社長の日向正嗣でございます。
第22期の決算総括を致します。

本期は、前期に掲げた「質と体制の底上げ」を粘り強く進めつつ、「NEXTGIGA」等の教育分野、WINDOWS10からの更新需要に応え、年商10億円規模及び最終黒字を堅持いたしました。一方で、外注費や人件費、旅費、宿泊費などの運用コスト高が続き、営業利益は小幅にとどまる結果となりました。足元の環境は引き続き良好でキッティング・現地展開・保守の現場力をより磨き、人材調達力、愛知・大阪で拡大したキッティングセンターや車両配備拡充などの設備で、お客様から安心して任せて戴ける会社としての価値を高めてまいります。

1. 当社は個別(非連結)決算です
売上高:1,030,178,578円
売上原価:737,341円(役務中心のため原価は軽微/外注費などは販管費に計上)
販管費:1,028,151,274円(人件費 4.71億円、外注費 4.10億円 等)
営業利益:1,289,963円
経常利益:1,214,013円
特別利益:3,297,193円(投資有価証券売却益・貸倒引当金戻入益)
税引前当期純利益:4,511,206円/当期純利益:3,036,207円
総資産:495,269,358円/純資産:143,036,342円(自己資本比率 ≒ 28.9%)
有利子負債残高(短期+長期):231,790,446円(短期1,076万円/長期2億2,103万円)

2.本期の所感
1.売上は10.3億円で着地:前期11億より微減となりました。関西での受注不足及び、全体の調達力不足の為、市況需要の良好さを取り込み切れなかった。
2.コスト構造の圧力:人件費・外注費・旅費・宿泊費などの運用コスト増勢が継続。総じてインフレ加速の影響が大きい(特に宿泊費)。人件費は福利厚生の改善(昼食補助・年間休日の拡充)も大きなコスト負担要因。
3.財務状況:自己資本比率は29%。コロナ明けで返済優先施策から、長期での固定金利での借入増額に舵を切った。また、資本コスト増加を鑑み、インフレに負けない財務を目指し投資信託の保有数を増やした。営業CFの改善が最優先のテーマ。

3.重点項目(第23期以降)
・供給力の強化(キッティング&フィールド)
 拡大されたキッティングセンターのフル活用及び、人材調達力を強化するためにパートナー開拓及び、スタッフ調達の体制を確立。協調、教育、評価ノウハウのブラッシュアップ。
・単価是正
 インフレや最低時給、春闘結果を受けた適正で継続的な単価交渉の継続。特に、昔からの付き合いで取引年数の長い企業が昔の単金水準で放置されているケースが散見され早急な交渉が必要。
・人的資本
 人的資本投資を人材採用、定着に活かす。シニアや外国人採用を進め、教育と健康増進、交流会懇親会を通じた人的ネットワークやエンゲージの強化を図る。
・重点ドメイン
 教育DX(端末更新等のNEXTGIGA)/医療DX(院内NW・端末等)/企業リプレース(Win10→11)に注力

4.お取引先及び社員の皆様へ
22期は東京の体制変更や、大阪の受注不足等でご心配をお掛けして申し訳ありませんでした。インフレ対応や投資回収が中々進まず、好況な市況とは裏腹に苦しい一年となりました。しかしながら、23期のスタートである7月8月は、非常に良好に月間最高水準の売上を積み上げており、楽しみな一年になるのではないかと期待しています。コスト的には、継続的なインフレに加え、最低賃金の大幅引き上げもございますし、お客様には大変心苦しい所ではございますが、継続的な単価引き上げのご相談をお願いする期となりそうです。第22期の反省を真摯に受け止め、収益構造の強化とお客様価値の最大化に向けて、全社一丸で取り組んでまいります。引き続きのご指導ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

日向です!
暑さが本当に厳しい中、就活を続けている学生さんたちにエールを送りたくて、久しぶりにブログを更新しています。

今年の就活の特徴は、何といっても「長期化」これに尽きます。正直、毎年夏まで当社も翌年度新卒の採用活動をやっているのですが、ここまで内定承諾を引っ張られる年はなかったんですよね。
インフレも激しくなって、売り手市場も極まってきて、少しでも良い会社に身を置きたい、失敗したくない。
その気持ち、わかるし当然だとも思います。

しかし、ま、それが学生自身も、僕たち企業の採用人事メンバーや仕事の合間を縫って採用を手伝ってくれている社員にも、いつまでも終わらないエンドレスの戦いを繰り広げることにもつながっています。

そして何より今年の夏、ホントに暑いわー。ホントに大変。
学生の皆にも、当社の社員にも、改めて感謝の気持ちとともにエールを送りたいです。

さて、最高人事権者である社長の目から、この最終盤のアドバイスをしようと思います。

1.就活以降の選択の正解を決めるのは自分自身だけだ。
就活で学生が攻略の難しさを感じるのは、主に3つ。
1つ目は「自分に合う企業を見つけること」。
2つ目は「自分の入りたい企業に選ばれること」。
そして3つ目は「選ばれた企業の中から実際に自分の働く会社を選ぶこと」。

今年、この超長期化する就職戦線で一番難しいのはきっと3つ目の「選ぶこと」だと思います。
内定をもらった会社より、もっと自分にとって正解の会社があるかもしれない。だからこそ決められない。

でも、言い尽くされたセリフだけど、「自分の選択肢を正解にできるのは自分だけ」だ。
迷いすぎて決断力もなく、条件を並べて最善を選んだ先には、就職後すぐにもっと条件の良い会社が目に移って離職につながる。
それが転職市場のデータベースにとんでもなく膨れ上がって毎年増殖する新卒3年以内の人材データだ。

見れば、20代前半で何社も何十社も転職している人も存在している。
自分の選択を自分で正解にできない人は、どれほど良い会社に行っても、仕事の正解にはたどり着けない。

2.就活に慣れた今だからこそ、「この会社に行きたい」を志望動機に入れる。
夏まで活動をしてきた学生たちのコミュ力は素晴らしいし、面接対応も十分だ。
でも、早期に当社を選んでくれた内々定承諾者たちとの一番の違いは【志望動機の弱さ】だ。

実際に働くイメージも覚悟もないまま、複数の内定をもらい、まだ次の企業攻略に取り掛かる。
この時期に、「社長の説明会のあの話を聞いて良いなと思いました」とか、「会社訪問した先輩のあのエピソードを聞いて、一緒に働きたいと思いました。」みたいな、うちの会社がいいって話してくれる人は本当に少ない。

「御社に行きたいんです」はいつだって最強の志望動機で、採用はその言葉が欲しい。

3.最後は「笑顔」だ。
この暑い時期まで就職活動・採用活動をお互いに続けている我々は、「誠意」とか「体力」とかが重要なのは言うまでもない。
お互い、内定云々の次のフェーズに行ったところで、信頼関係が崩れていたら入社しても早期退職につながって、お互いのためにならない。ホント誰のためにもならない。

体調不良系の話も、緊急事態ならそれはしょうがない。
お互い人間だし、僕も調子悪くて最終面接のリスケをしてもらったこともあるし。

でも、入社して最も離職につながりやすいのは「勤怠」だ。勤務態度……つまり健康だ。
休みを繰り返したり、来るかどうかあてにならなかったり、お客様との約束で遅刻しまくったり。そういうのは本当に困る。
学生の頃は休んでも誰も困らなかったが、社会人になると関係者は全員メチャメチャ困る。

この暑い夏の、終わらない就活は、「誠意」も「勤怠」も試される。

だが、本当に最後の最後、我々をゴールに導くのは「笑顔」だ。
僕も最後の一人を選ぶとなれば、最も素敵な笑顔で話してくれた人を魅力に感じて指名するし、候補者の胸に響いて複数内定をもらった中で最後に当社を選んでもらえる理由も、きっと僕の「笑顔」が他の会社の人事や社長より素敵だったからじゃないかなと思う。

長く、暑く続く就活はすごく大変だと思うけど、この経験は絶対に働き始めてからも自分の力になるよ。
前向きに、自分らしく、一番素敵な笑顔で、「御社に入りたいんです!」って伝えてください。
それが当社だとすごくうれしいな。