2005年7月12日

《社長の仕事》

社長の仕事とは、社業における全てである。当社で考えてみると業務の核となる作業はもちろんだが、作業に至るまでの営業、手配、終ってからの給与計算、請求書発送。もう少し広く考えて、人の採用や広報、会計税務処理に問い合わせやクレームの対応、雑務まで考えるとキリがない。
「全て」と云っても本当に全てを抱えこんで独りでやるのでは「組織」ではない。全てを自ら行える事は大切だが任せられるものは思いきって人に任せることが大切である。
この段階では「何をどこまで託すのか?」が重要になると思うが私は優先順位をつけて任せている。


プライマリは「中核業務を任せる」である。皆が普段やっていることに近く、そこで見える私の姿がそのまま参考になる部門は任せやすい。社長は周辺業務に手を入れられるから、「会社」としての信頼性があがる。要は強いところを任せ、弱いところは自らの手を入れる。ということだ。
セカンダリは「適材適所」である。これの説明は今更だろう。
どちらにしても、おもいきって任せるのは自分でやるよりも難しい事だ。しかし、いつまでも社長が両手一杯に作業員と同じ仕事をしていたのでは「家業」からの脱却もはかれないし、会社としての成長もない。