2020年8月31日

第17期決算総括

第17期の決算総括です。
株式会社トライアンフ代表取締役の日向正嗣でございます。

本期は、1月までの前半と、2月以降の後半に大きく状況が分かれる期となりました。前半は16期に引き続きWindows更改や消費税対応等の駆け込み需要に支えられ、利益・売り上げ共に大きな成長感を実感しておりました。後半は、新型コロナウイルスの影響を大きく受け、当社の売り上げの中核を占める導入系のプロジェクトやスポット案件は大幅に業務量を減らし、15期から継続してきたHRS事業部を始め、保守やコンシュマが下支えする形で出血を止めるべく、大きな人員配属変更を行いました。

新規事業として進めていたI-FLATは残念ながらリリース直後にコロナの影響を受けてしまいましたが、リモートスクールの支援物資としてコロナ期間のご家庭に無償配布させて頂き、コロナ環境下での子供達の学習環境を支える一助となりました。
現在、GIGAスクール案件を中心に導入案件需要も回復しつつあり、期初となる7月8月の採算化はまだ実現できておりませんが、社員一同力を入れて受注、運用に取り組んでいる所でございます。

また、四国オフィスの設立も順調に稼働に繋げることができ、現在北海道オフィス設立をもって、全国10拠点にて日本全エリアでのサポートサービスを行う体制が整いました。
北海道のお得意様から戴いているドラッグストア系の案件では、大規模全国案件の案件コントロールから一括してお請けし、その運用ノウハウを活かし、4月よりコールセンターも設立し、サポート体制を充実させて、一層品質高く対応できる体制に強化する事が出来ました。またキッティング案件を積極的に受け、大宝倉庫キッティングセンターの拡充も行いましたので、より大きな案件の一括受注を行える体制が整ってきた期でもありました。

後半のコロナ影響下により、売り上げのブレーキや前半の利益を食いつぶす結果となってしまいましたが、着地としては前期比増収・黒字確保となり、今期の回復期に向けて体力を温存する事が出来たと思います。新評価制度も運用し始め、昇給や賞与についてもメリハリがあった期となりましたが、頑張った社員が報われる風土の会社にしていければと思います。

今期は、業界の大きな変化が起こる年だと思います。新規の取り組みは失敗を恐れず、種をまき、力をつけていきたいと思います。また、今期は当社にとっても試練の期になると思います。ここまで、BSを意識し、会社としての力をつけ、信用信頼を大切にし、リーマンや震災期の話を常に社員と共有しながら厳しい時期の経営を見据えてきた当社の底時からや結束の試される年になると思います。

こうした時期こそ、品質を上げ、コストを抑え、スリムで筋肉質な経営を行う時です。驕りや怠惰は許されません。理念・ビジョンに共感し、懸命に働き品質に貢献できる社員にしっかり報い、お客様に真摯に向き合える会社にしていきたいと思います。今期も引き続き、社員一丸となって社業に邁進して参りますのでよろしくお願い申し上げます。