2004年12月13日

《出直し》

仕事を片付けた後、土曜日のお詫びにうかがう。
もちろん謝罪に行くという仕事は非常に気の重い仕事である。特に当社の方に全面的に非がある場合はなおさらだ。しかし、ご迷惑をかけた時に誠意を込めて謝罪する。この姿勢はいくら会社が大きくなっても失いたくない。前職にあるうちは、「会社を守るために」という理由で自分の心では全面的に謝罪したいときであっても上司の指示により「退かない謝罪」を試みる事が多かったと思う。
しかし、今まで本当にお世話になってきたお客様であり、親しく付き合ってきていただいている担当者さんである。当社の重大な過失でご迷惑をお掛けした際には、会社を代表する私が誠実に頭を下げる事こそが、何よりも重要であると信じている。
今回の案件では、関連した業者様達はもちろん、当社スタッフにも非常にご迷惑をお掛けした。対応のため快く作業内容の変更に応じてもらったスタッフ、手配や交渉を重ねてくれたスタッフには本当に感謝している。
会社が窮地に立っているときに、助けていただいたお客様・スタッフの恩は絶対に忘れない。
一からまた出直すつもりで、今後も誠実な業務を心がけていきたい。

2004年12月12日

《責任感》

なんと書いて良いのかわからない。
愚痴を云わない、と決めたのだ。一人の無責任なスタッフのために多くの方にご迷惑をかけた。
責任者として心からお詫びしたい。今日は東京にいるので如何ともしがたいが、明日はクライアントにお詫びに伺おう。信頼は築くのは難しいが崩れるのは早い。教訓を活かす。必ず活かす。ついつい現場に追われておろそかになっている体制造りを早急に進めよう。固く心に誓った。
逆境でこそ強くあらねば。そして前に進もう。
最後にご迷惑をおかけした全ての人に、心からお詫び致します。申し訳ありませんでした。

2004年12月11日

《派閥》

組織が大きくなると、気の合うもの同士で固まるようになる。
人間だれでも好き嫌いや気の合う、合わないというものがあるので自然な事ではある。
しかしマネジメントをする側の人間は意識して派閥を作る事を避けなければならない。特に人事に携わるものは人の評価の基本を中立に置くべきである。
仲の良い人を優遇するというのでは、大きな組織を効率的に動かす事は出来ない。また、古くからいる人を優遇するというのであれば、新規に優秀な人材を取り込むことは出来ない。
ある人事担当者は「だから、なるべく公正な評価をするために特定の人とは仲良く付き合わない。」と云っていたが、これは違う。理想は「全ての人と仲良く付き合う。しかし評価はそれとは別に客観的に行う。」でなければならない。
しかし、そうすれば「あれだけ親しかったのに、評価はこれか?裏切られた!」と思われるシーンが必ず出てくる。特に人は自分の能力を2割増程度で見るというから、評価に際して低く見られた、と思うのは自然な事なのである。
人事の孤独を派閥で守るという姿は大企業の悪しき風習だ。人事の苦労を理解するのはむしろスタッフ全員でなければならない。
「誰々と一緒ならば、この仕事はやれません。」
という発言は人事のそうした苦労を理解できない発言であり、派閥を生む姿勢の第一歩である。人事を守れない考えをするスタッフは結局自分で自分の居場所を無くす事になる。

2004年12月10日

《副将》

組織戦の勝敗は副将がカギを握る。
たとえ2・3人の小さなグループだとしても「この仕事は誰々しか出来ない。」という状況ではそこから上を目指す事はできない。自分の創りだした仕事をルーティーン化させ、同じ事が出来る誰かを育成する。同じ仕事を複数の人ができることにより、初めて新しい事にチャレンジする土台ができる。そもそも一人しか出来ないような仕事は、その人を休ませる事すらできないので組織としては大きなリスク要因である。
だからこそ、「この仕事は俺にしか出来ない。」と言う人を有能だとは思わない。自分が創りだした仕事を自分がやれるのは当然である。自分がやれば早く、正確にできるとしても、人に教え、任せられる人を作る事の方が何倍も重要なのである。必要なのは、ナンバー2を作れること。そのためには、組織というものを理解し、リスクヘッジする必要を知る事。
自分の今もっている仕事はどんどん人に譲って自分はさらに新しい事にチャレンジする。これが本当に有能な人材である。
さて、この事は、「会社」という単位でも当然当てはまるが、たとえ1日の現場であっても複数で行く場合には当てはまる。だから、現場の取りまとめを任せられたのならば、自分がいなくても取りまとめを任せられる人を育成するように心がけなければならないし、一作業員で参加する場合でも、いつでも取りまとめの代理を務められる、そのシーンでのナンバー2には自分がなるのだという心構えが必要になる。
組織戦の勝敗は副将がカギを握っているのだ。

2004年12月9日

《冬》

冬には色々な思い出がつのる。
ナベ、熱燗、ほんわかとあったかい屋内の感じと何か大切にとっておきたい、小さな幸せ。
人は冬に一番優しくなれると思う。