2005年2月16日

《プレビュー》

このプレジデントルームの閲覧者はスタッフ、お客様、私の個人的な友人等比較的限られた人達だと思っていたのだが、アクセス解析を見てみるとどうもそれ以外でも読んで戴いている方が多数いるようである。最近では、50人/日程度の方に読んで戴いているようだ。
プレビューにすると100回/日を超える日もある。非常にありがたいと同時に、頑張って書いていこう!という気持ちに繋がっていく。
企業のホームページというものは、とかく中々更新されずにつまらないという印象を受ける。
前職の時代からこの「更新」という事に関する意識は高いものがあった。プロであったのでプレビューもやはり気になる。
等身大の自分と会社を見てもらうために、これからも忌憚ない意見を述べていきたい。

2005年2月15日

《感動よ。》

昔の話。
私はグランドキャニオンにいた。
あの感動をどう表したら良いのだろう。
朝日が地平線に昇りだすその一瞬一瞬で、谷の色が変わっていく。
広い。
そして深い。
キーンと冷え切って、静まり返った大気の中で、自分の呼吸と心臓の音だけが耳に残る。
動けない程の感動。
涙がこぼれた後に、その理由を探す。
握り締めたこぶしが震えているのに気が付く。
うれしくって笑う。笑いがこみ上げる。哄笑。
一つの想いが自分の中に響く。
「そうだ。ここがスタートだ。」
いつかまたこの景色を見る。見て、そして今度は何を感じるのだろうか。
ただ、感動に震えて、何も出来ずに大きく笑ったあの日。
いつかまた。

2005年2月14日

《会社の仕事》

会社の仕事の中で最も必要な仕事は?
と聞かれれば、「仕事を取ってくる事」と応える。
つまりは営業だ。
始まりであり、営業なくして会社をまわす事は出来ない。
次は?
と問われれば、「実作業」と応える。
つまりはサービスだ。
商品がモノではないので、実サービスを行う事そのもの無くしてお金をもらう事は出来ない。
ちょっと視点を変えてみて、最も難しい仕事は?
と聞かれれば、「人の運用」と応える。
つまりは人事だ。
人が営業をして、サービスをするのだから、この仕事を誤ると会社の根幹が崩れる。しかも、「人」というのは、全てが計算どおり動くわけではない。数量化できないというのは管理する上でとても難しいものだ。

当社のコーポレートカラーは蒼色である。
蒼は元々好きな色だ。寒色系で基本イメージは「落ち着いたビジネス」、クールで緻密な感じを表す男性色である。コスモ証券時代は、同じ青系でも群青。私にコーポレートカラーについて教えてくれたメディアマーケティング時代の先輩は「深い藍」という表現を使っていたと思う。あの色も好きな色で、当時は必要以上にこってりした色使いを好んでしていた。
今の蒼はもっと空を抜けるような蒼。コスモ証券での最後の仕事、ホームページリニューアル時から使い始めた優しい蒼色。基本を白・黒にして、これをワンポイントとして使う。
デザインに関する部分を過度に意識するつもりは無いが、色は会社のイメージに直結する事が多い。大切にしなければ。

立命館大学時代に学んだ初めてのマネジメント理論は、「プロジェクトマネジメント」というものであった。私は、理論の本質のみを理解するタイプなので詳細説明は学者にでも譲るとして、大枠としては次の通りである。
「プロジェクト」というものを形付ける特徴としては、
■始めと終わりのある一連のタスクである
■限られたリソースを使う
■最終ゴールがある
■計画的・組織的なアプローチをして目標を達成する
■チームで作業を行う
という5項目が挙げられる。
私の大学時代や前職時代を知る友人達であれば、私がプロジェクトマネジメントの実行者であった事を理解してもらえる事だろう。
そして現在の起業家時代を迎えるにあたって、このプロジェクト指向とは異なる方向性を自らに課すことを決めている。それは、「going concern」という継続企業としての使命である。最近私は「企業は継続してこそ企業なのだ」という趣旨の発言を皆にしている。昔の東インド会社のような一プロジェクトで終わってしまう会社ではなく、継続することを前提にした価値、継続価値(going concern value)を高めていく会社であろうという意識を経営が持っているという事でもある。