2007年10月2日

まわりを見る

忙しさが集中すると、大切な配慮がおろそかになる。
電話一本入れておけばよかった。
送付する前に確認してもらえば二度手間にならずにすんだのに。
あの人何か言いたそうにしていたのにな。
携帯メールでもいいから、返信しておけば良かった。
忙しさに負けると何もかも「最低限」の処理に負われて頭をよぎる配慮を振り切ったりやり忘れたり。
まわりを見る時間も本当はとても大切で、トップの仕事の本質は実はそのあたりにあったりする。

谷垣さんが消費税を上げたいのは知っているけれど、阿部さんがこけて出番が回ってきたとたん増税じゃ苦しいんじゃないかな。
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20071001AT3S3000M30092007.html
(日経NET)
福田さんの暖かい改革。財政再建が待ったなしだからねぇ。本当に官僚減らして景気挙げていっても、大き目の増税が必要なのかな。
企業体であれば赤字体質を改善させるなら、財務のスリム化や不採算事業からの撤退なんかで黒字確保を目指すんだけど、それはお客さん側に無理やり買ってもらって利益確保なんてのは出来ないから。
政府になるとこれが、赤字体質でも国債は乱発して利子負担はでかくなるし、天下り機関増やしまくってコスト膨らませるし、最終的には収入を膨らませるために増税で無理やり国民から徴収でしょ。
国家破産なんてしてもらうわけにはいかないので、財務健全化のために手を打つのは理解できるとして、やることはもっとたくさんあると思うけれど。

2007年9月27日

何度書いても

何度書いても今日は納得ができない。
根詰めて仕事していて、ちょっと息を抜いて何か書こうか・・と思ったのにな。
9月末です。私の仕事を待ってくれているお客さんも多い。油売ってないでがんばろう。

2007年9月25日

成功する起業

会社を立ち上げて間もない頃、同じように起業した経営者と何度かお話しする機会がありましたが、今も続いている会社となるとビックリするほど少ない。
これが会社を興すって事の現実なんだなと思いながら、ふと続いている会社の共通点はなんだろうという点が気になった。
一つは継続する仕事を発注してくれるお客さんを確保している事。
そしてもう一つはきちんと売上金を回収できている事。
大きい仕事も小さい仕事もあるのだけど、継続性を視点に入れることが出来るかが会社組織を維持していくのには大切で、おいしい仕事しかしない会社や自分の思い通りになるプランしか実行しない会社というのは中々続かない。
世の中にはおいしい話って実はそれなりに転がっているのだけど、一発ものの良い話に乗った会社はその話が終わった後の運用がとても難しい。食いつぶしてしまうのもあっという間でそういう仕事のとり方をしている会社に継続性は望めない。
そして、資金繰りに詰まって舞台を降りざるを得ないケースもベンチャーにはありがちで、回収計画がうまくいかなかったために会社をたたむ結果になったところも多かったのだと思う。
仕事をしてお金がもらえないのは本当に苦しくて、当社もギリギリのラインを渡り歩いた事が何度かある。起業するときにお客様で「営業が強く財務の弱い会社」と付き合うときは要注意で、共倒れでひっくり返る事が無いように気をつけねばならない。
そうはいっても会社規模の小さいうちに良い会社と付き合うのは難しく、どうしても危ない橋を渡る事になるのだと思う。うちもそうだった。大切な事は危ない橋を一点集中で渡らないこと。一つの商品や一社のお客さんに頼らないで、地道に誠実にやっていく事が回収のリスクを減らす事になる。
これから会社を興す人は、上の二点に気をつけて欲しいな。

仕事というのは幾つかのステージがあるのだけど、それが可視化されている事は少ない。
アルバイトや新人の頃というのは、とにかく指示された事を「正確に・すばやく」行う事が大事。このステージはとにかく分担された何かの一つという作業目的になるので、遣り甲斐というのを考えてしまうとつまらなく感じてしまう。まずは一生懸命目の前の仕事に取り組む事ができるかどうか、ここが大事だと思う。
次のステップは、その仕事は全体の中でどんな役割を担っているのか?周辺業務でできる事はないか?効率アップする為には何が必要か?
そのような目の前の仕事から自分なりに考える姿勢が必要となる。チームの一員であるならば、チームを纏めるにはどうしたらいいか?というのを考えたり、チームリーダーがやっている仕事を積極的に覚えて行く事が大切になる。
視点が「自分だけ」から抜け出す事ができれば後は仕事の質は自分でどんどん上げていける。
仕事をスムーズに行うためにはツールが必要だったり、技術が必要だったり、人の助けが必要だったり、必要なヒト・モノ・カネを調達する手法だったり、一つ一つのノウハウを自分なりに積んでいければいいだけだ。多くはキーパーソンが実践している何かだろうからノウハウは積極的に学んでいければそれでいい。
そしてその上をいくビジネスパーソンは仕事を自らプランニングし、採算化・定型化し、自分がいなくても回っていくようにシステム化する。こうした仕事はイキナリできるわけではなくて、蓄積した知識やノウハウを充分に生かす必要がある。遣り甲斐はあるけれど、ハードでミスもしやすい仕事だ。新人さんや未経験の分野で突然管理職になった人はより失敗する。
現場で蓄積されるものは、自分にとっての技術のような分かりやすいものだけではない。チームに属するメンバの考え方やスキル、人間関係など現場をみなければ理解しがたいものがたくさんあるからだ。特に人の心は難しい。
私は前の職ではスペシャリストの典型のようなスタイルだったが、プランナーとして自分の形を作るにはやっぱりそれなりに時間が掛かった。
どのステップに自分がいたとしても「完成した」と思ってしまったらその人の成長はそこでストップ。環境のデキてなさを嘆いていても何一つ変わらない。
自分なりのもうワンステップは何になるのか、常に考えている人は絶対に伸びると思う。