2006年9月8日

コスモ証券ネットレ

昨日は、仕事がらみで東京に出張だった。
日中の仕事を終えて、夕方時間が空いたので、私の古巣であるコスモ証券を訪ねた。
懐かしい友人たちや、共にオンライントレード「ネットレ」を支えてくれた人達とアツい会話を交わしていると、ついつい忘れていた当時の苦しみや感動を思い出してしまう。
今でも、「自分ならあれもやりたい、こういうものを作って先行している他社を掴まえたい」という想いがフツフツとわいてくるから、あの時の仕事は本当に自分にとって魅力的な仕事だったんだと実感できる。
今でもなかなか面白い試みを続けていて、きっとどこかでブレイクするはずだと信じている。自分もそうだけど、黎明期を支えたメンバーが散ってしまって、ノウハウが一回リフレッシュされているのが、ホントにもったいないな。
うーん。しかし、今もやっぱり後ろ髪惹かれる業界だよ。
そうそ。ネットで株取引やってみたいって人がいるなら、袖の下ヌキで相談にのるよん。日進月歩の業界だから、どこの会社もいいサービスを提供しているけど、できればネットレ使ってもらえるとうれしいなぁ。。
一応リンクを張っておこう。
コスモ証券、ねっとれ。

2006年9月6日

創業当初

「何で会社作ったん?」
と聞かれても、いつもあまりピンとこなかった。
むしろ、学生時代何百万もする車をローンで買う人とか、社会人数年目でマンション買ったりする人達にこそ、長期ででっかい負債になるそんな勝負品を買うのか聞いてみたいなぁと思っていた。
ほんとにただ自分にとって、100万あったら車やマンションの頭金にするよりも会社の立ち上げ資金にするほうが、ずっと夢があると思っていただけだ。
だから冒頭の質問には、「車買うより会社作るほうが、おトクだとおもったから」って答えがきっと自然なんだと思う。
どんな業種でどんな事をやっても良いと思っていたし、最初に売るものは「自分のできるサービス」と思っていたので気は楽だった。
よく「考えなしだねぇ」と言われているけれど、やってみると普通にできるし、なんといっても楽しいし、「起業」というコトバと他人が創造するような恐怖に踊らされている人はもったいないな、と思う。自分の会社って、最初なんだか、気恥ずかしいような、誇らしいような、不思議な感じがしたもんだ。

2006年9月3日

《売上回収》

創業当時から結構何度かつまづいた経験があるのが、「売上の回収」である。
入出金のトラブルは、非常に信用に関わるので当社では慎重にやっているが、それでも何度か失敗した事はある。
サラリーマンをしている時は、給料が給料日に間違いなく入金されるのは「最低限の当然」であると思っていたし、そんなに大変なことでもないと思っていたんだけど、今のうちみたいに振り込む人(←自分)が、フィールダーもやっているとこれがホントに大変。
集計終わった後に報告が上がってきて漏れる事もあるし、通信料などの従量制の引き落としが思ったよりも大きな額である事もある。
しかし、一番ビックイベントになるのが、「売上の回収漏れ」である。大体月末に入金があって、みんなのギャラを10日に払うのだけど、忙しくてバタバタした状態で、8日あたりにふと残金を確認すると、思ったよりも「数百万少ない!」。
うちと同じようにクライアントで振り込む人がフィールダーの場合、大変なのは良く分かるのだけど、会社対会社だと金額規模が大きいので影響も大きい。
こうなってきた時に、「最低限の当然」はいきなり難度Sクラスのイベントになる。
これは、ホント、経営者じゃないと中々分かってもらえない恐怖である。
小さい規模の時は自分のお金を当ててフォローして来る事ができたのだけど、さすがに今期からは動くお金の規模が大きくなってきて厳しいと思う。
入出金管理、しっかりしていかないとね。
クライアント各社さんにもお願いです。入出金は信頼関係の第一歩。うちで頑張って働いてくれているスタッフが不安なく報酬を受け取れるように、期日に入っている形でよろしくお願いいたします!

この間「企業に必要なのって、まず資金とアイデアだよね。そして組織としての方向性がきまれば、仲間を集める指針にもなるし・・。」という話をインターンの子がしていて、なんかちょこっと違和感を覚えた。
学生でベンチャー志望の子に聞くとまずでてくる単語二つは金とアイデア。ついでビジョン。どうも起業講演かなんかをそのまま引っ張ってきたような似たり寄ったりの話しが繰り返し聞こえてくるような気がするのだけど、この順番って違和感ないかなぁ。
俺ならお勧めはまず自分の経験のある分野、できればお客さんもついている状態で走り出して、安定サービスや商品をつくる。まわしながら財源を確保し、関連のアイデアを付加していく。その過程で、組織体としての理念やコアの意識を固めていく・・という順番だと思うので、「初めにカネとアイデアありき」にはあんまり賛成できない。机上で作った事業計画書とかマーケティング資料では実際って恐くて走れないんじゃないかな。
まぁ、それでも大博打うって成功して、有名になった人もうじゃうじゃいるんだろうけどね。
事業主の本分はローリスク・ミドルリターンだと思っている。投資信託のような経営。社員は会社に色々なものを預けているのだから、「会社」として育てていこうと思うなら、ベンチャーであるからと云ってハイリスク勝負ばかりを志向するのはどうかなぁって。
リスクとリターンは拮抗するものなんだけど、ミドルリターンあたりのものを探せば、時期や規模やその他の経営努力によっていくらでもリスクを軽減できる案件は転がっていて、確実に育てる方法はいくらでもあるのだと思う。
だから、血気にはやるベンチャー志望の子達に水を差すわけじゃないけれど、
アドバイスはいつも
「あんまりおもいっきりやっちゃダメだよ。」
というのだ。
市場最短で上場するのも、時価総額を膨らますのも、メディアや殆どリスクを取らずに実入り得ようとするベンチャーキャピタルだけ潤って嬉しいだろうけど、それってそんなに意味があるかなって。
大きなカネにモノを言わせてM&Aも面白いかもしれないけれど、資金の範囲内で綺麗なオトを響かせるのも企業家の腕の一つだと思う。上を狙うハートはガッツンガッツン燃やしていくけど、自分達の大切のものを見失わないように。
きっと「アイデアとカネ」を起業の基本と考えているんじゃ、本当にその人がやりたい事はできないんじゃないかな。

2006年9月2日

《半歩身を引く》

新しい事務所に来て以来、背中を押すものが増えてきた。
インターンの子達であったり、飛び込み営業で来る人だったり。
活性化はもちろん歓迎なんだが、つまみ食いのようになってクローズしていない要件が溜まってきている事も事実だ。
ちょうどこの週末は固まった仕事も無い。
たまには半歩身を引いて、どっしりと仕事をしてみよう。