2008年5月26日
新卒採用に動いているので、内定者や希望者のご両親もこのブログを見ていただけているみたいです。
私は、内定を出す際にも「他の会社も良く見て回って、ご家族とも相談して、できれば当社を選んで欲しい。」と伝えているので、ご両親から直接お電話をいただく事もありますし、内定者から「親がベンチャーを不安に思っていて」と相談される事もあります。
実際、まだ当社は創業5年目。福利厚生や待遇等で比較すれば、当社より魅力的な会社はたくさんあると思います。
それでも当社を選んでくれる学生というのは、会社トップがどう考えているか自分で話して納得したいと思っている人や自分自身を一番理解してくれる会社で働きたいと思っている人だと思います。
今まで新卒採用といっても実質秋以降にしか動いておらず、今年のようにこの時期から力を入れているのは初めてでもあり、また内定者のレベルも例年に無く高い人材が集まりました。だからこそ、今後の意思決定において当社よりも魅力的な企業からの内定を選ぶ事もあるでしょう。
しかし、当社の新卒は、できる限り私自身の手で育てます。
おそらくその子にとって社内の一番の理解者は私になるでしょう。
だから、ご両親ともお時間があれば会って話したい。きちんと当社の良い所悪い所を見てもらいたい。
今は時間の許す限り人と会うようにしています。営業時間や休日も動き回っていますので、当社から内定を出す前でも構いませんので、お時間がありましたらご連絡ください。
2008年5月5日
「誰をバスに乗せるか」
経営に携わる人なら、ビジョナリーカンパニー2のこの言葉、グサッとくるのだろう。
しかし、最初から人材条件に恵まれた大企業やスーパーベンチャーならとにかく、中々一介の中小企業の創業期には、最高の人材を選んでスタート!とは行かないものだ。
だから会社は「育成」をする。
会社を立ち上げるのも、新規事業をスタートさせるのも、簡単な事だ。
難しいのは継続させて、実績を上げる事。
「誰をバスに乗せるか」と悩むのは経営にとって見れば少し贅沢な悩みだ。そんなビジョナリーな会社にいる人は幸せかもしれないが、凡人が必死に今ある仕事や資源で戦うのが寧ろベンチャーの王道だ。スタートは易く、継続は難い。
だからこそ、甘えは許されない。
2008年5月5日
今年度のインターンシップのテーマは、「経営分析」に力点を置こうと思う。
昨年度は、コミュニケーション理論系の座学と現地作業の実践を通して、どちらかというと体験学習のようなイメージで行っていたし、インターン受け入れ初年度であった一昨年は、社長の鞄持ちということで、私に同行してもらうことにより主に「見る」研修であった。
今年の試みとしては、会社を客観的に分析してこれからのステージに必要な戦略を提案する、「考える事」を中心に据えたインターンにしようと思う。
もちろん、経営学を専攻していない学生に対しても最低限のマーケティング・人材管理・アカウンティングあたりは教えようと思うし、将来就職するにしても有用になるであろう多くのフレームワークも取り入れた実習にしていきたい。
大学生は「ハイパーキャンパス」から、専門学校生は学校の就職部等からの応募を請けているので、積極的に参加して欲しいと思います。
よろしくお願いいたします。
2008年4月25日
最近営業先や採用面接で、
「ブログ更新されませんね・・」
と、言われてしまいまして。本当に申し訳ありません。
意外と見ている人多いんですねぇ。
では、あたりさわり無いところで、新規開拓をテーマにして。
この業界は、人手が足りない。基本的には技術やノウハウを持っている会社は歓迎されてパートナーシップが結びやすい。
今すぐのニーズが無くても、急で大規模なプロジェクトが周辺で興り、巻き込まれてしまう事はITサービスを行っている企業であればどの企業だって発生しうる。
だから、何時でも請けられますよという状態を作っておくことが大切で、もう一つはこの業界である程度の実績を持っていることが大切。
当社ももうすぐ第5期が終わる。最初の頃に比べると、格段に営業はしやすくなった。関東や関西のお客さんで、名古屋に営業所の無いクライアントのニーズも増えてきたし、POSレジやATM等の「信用」をベースとした金融機関系の仕事の経験や実績は、同業のお客様にも高く評価してもらえる。
何よりも同業の方からの「紹介」は新規を開拓する上で大きな力になっている。我々の業界は保険の営業等に似ている。顔を出して繋いでおいて、お仕事が発生した時には相談に乗りながら仕事にする。できるだけ多くのお客様にパートナー企業や取引先を紹介してもらう。売上に持っていく部分や、利益ベースに乗せる部分は、またもう少し違ったアプローチでの取り組みになる。
最近は受け入れ態勢を広げようと採用を加速している事情もあって、新規の開拓にも力を入れている。今日も数社の方と商談して、幾つかはいい手ごたえがあった。
今からも、もう一つ「紹介」から案件につながりそうな話を聞きに行く。
新規の営業は、当然の事だけど思うように行かない事もたくさんあるし、嫌な断られ方もする。しかし、すばらしい出会いもたくさんあって、それは新規開拓している人にしかわからない気持ちなんだと思う。
さて、もう一歩だけ先に進む為に。頑張ろう。
2008年4月19日
普段の仕事とは別に、経営者には刺激を受ける機会が山のようにある。
今週は月曜日から関東方面に出張していて、中々お会いできない遠方のお客様や協力会社にご挨拶してきた。
当社の協力会社やクライアントにはベンチャーも多い。本当に限られた経営資源の中でお互いもがきながら、ビジネスをマッチさせていく。ヒトもカネもモノも情報も時間も、全然持っていない。驚くほど大胆にヨソの経営資源を当てにした生命力の強さみたいなものは、ベンチャーならで面白さを感じる。
うちはバランス型だけど、経営資源はちょっとは持っている。でもどれも充分ではない。ものたりない。だから、一点突破型の経営者はちょっと羨ましくなったりもする。
営業が得意で、良いお金を取れるお客さんも自分についてくる人も持っているのに、全然お金持ってないタイプや、借入が得意で思いっきり財務レバレッジ効かせて勝負しまくるタイプや、大量の人抱えているのにカネもなく、仕事があまり取れなくなっていってエライ事になっているタイプ。何十年も基盤を作って経営資源たくさん持っているのにさっぱりお客さんを作りに行かないタイプ。
どんなタイプの経営者もその従業員も一生懸命やっているのは見てわかる。強みを活かした何かがきっと出来るだろうになぁとも思う。
私は、経営は投資と表裏一体だと思う。証券出身だからそういった視点からは抜けられない。コーポレートファイナンスがインベストメントと一対なのと似たような感じだ。投資相談を受けていた時も、信用で思いっきりやっちゃいけないよ・・と言っていたのと同じように、思い切ったリスクをとって勝負する事はあまり無い。
だからこそ、とんでもなくデカイ取引があるわけでも優良な顧客やスポンサーがいるわけでも、借金でクビが回らないわけでも、募集したスタッフが食えずに路頭に迷うわけでもないのだが、一点突破型のギラギラした経営者に会うとちょっと羨ましかったりもするのだ。
今期はもう決算期が近いので、刈り取り期に入らないといけないのだけど、来期はもう少し勝負してみてもいいかなと思う。今年は「体制体制」といい続けて、それなりに形が出来てきた。新規のお客さんも増えてきた。
蒔いた種から、面白い話がたくさんあって、羨ましくて、あまり我慢していたくない気持ちが沸いてきて。
「経営者はリスクをとるもの。」
今日、ちょこっと話を聞いた税理士さんが話していた。
そうなんだよね。経営者ってリスクをとりたくなるイキモノなんだ。
久しぶりにもう少しだけ攻めてみようかな。