お疲れ様です。日向です。

今日のプレジデントオフィスは、カスタマーエンジニアの近未来を話してみようかと思います。年末らしいテーマですね。

さて、今年は生成AIが日常化し、僕らも業務にガンガン使っていくようになりました。このブログは僕の書き起こしですが、最低限の校正以外は自分でやっています。自分らしくなくなっちゃうのが嫌なんですよね。AIの書いたものを読んでも「アハ体験」ってあまり無くないですか?

本題です。うちの会社は、ATMのテスト、導入、メンテナンスあたりを初期にメインで手掛けていて、段々パソコン系のITに戦場を移していった経緯があります。だから、割とPOSやら配膳ロボやらのメカニカルなものに抵抗が少ないITカスタマーエンジニア集団だと思います。

そして、技術の推移や国策にも貪欲に乗っていく会社です。GIGAスクールや病院の電子カルテ、マイナンバーのオンライン資格確認端末等、情報化の社会実装にはひたすら貢献してきた自負があります。偶然もありますが、ある程度は狙って波に乗ってきました。

そして、高市政権になって、おぉっ!って刺激を受けました。予算に挙げられそうなものでも、「中小企業省力化投資補助金」あたりは、うちの業界に近い所の助成が山ほど出て、さらに膨らむ見込みです。こういう時はでかい案件の波になります。うちは社労士が身近にいるので、この辺のハナが効きやすいのも強みの一つです。

さて、「フィジカルAI」って聞いたことがあるでしょうか?

最近までひたすら「生成AI」をネタに、AI業界は盛り上がってきました。エージェントAIしかり、Soraしかり。だけど、中国やNVIDIAは最近のAIのプレゼンが明らかにロボットに寄ってきていて、次世代AIのメインがフィジカルAIに移ることが確実視されています。

これまで、IoTやエッジコンピューティングは、バズワード臭いなと思っていた人もいるでしょう。しかしこの一年、特に3月にNVIDIAのジェンスン・フアン氏がフィジカルAIを唱えてド派手なパフォーマンスをして以降、「こいつが次か」と感じた人は僕だけではないはずです。

じゃぁ、そのフィジカルAIって何かというと、まぁ簡単に言えば、業務用を中心としたエンドデバイスやロボットにAIが載るってやつです。これは、どう考えても、僕らのビジネスのド真ん中が爆発するって事でしょう。

正直に言えば、今のAIはバブルです。来年、もって再来年には弾けます。OpenAIやらOracleやら循環取引紛いのビジネスをしている、実体の利益の無い会社は見るも無残に吹っ飛ぶでしょう。だが、AIがまがい物の技術かと言われれば絶対にそんなことないし、インフラとしての確実な実需は未来の社会に残ります。エネルギーはそうですし、エッジデバイスもそう。つまりはフィジカルAIと呼ばれるものも、未来のインフラとして活きます。リストラされたペッパー君もその先駆けでした。

当社ほど、フィジカルAIの社会実装に対して、全国的な体制と経験を持つ会社はなかなか見つからないでしょう。「来るぞ!来るぞ!」と待ち構えている会社も少ないはずです。でっかく企業が成長するためには、でっかいチャンスが来なきゃいけない。でも、これはその、大きなチャンスになりそうですよね。楽しみです。

日向です。
社長プロフィールは、採用ホームページの中でも鉄板コンテンツだと思うのですが、コーポレートサイト側にはわざわざ中々取り上げてこなかったのですよね。
昔、私が手作りで作っていたころのホームページにはありました。でも、リニューアルを担当した社員が外部の作成業者を使ってリメイクしたタイミングでそぎ落とされてしまったコンテンツとなり、そのまま自社リメイクした後も復活してこなかったのです。

しかし、本年インタビューを受ける機会がありまして、そのインタビューをAIで下書きしたかなり納得のいかない原稿が出てきたので、自分で二日くらいかけて全面手書きしなおしたんです。
凄く拘り、苦労して書いた記事だったこともあり、その企画だけで終わってしまうのは、もったいないので改めて社長プロフィールページとして、再校正した上で公表する事にしました。

「つなげたいのは、気持ちです。」ってメッセージに込めた想い、「プロとしての品質へのプライド」「全方位的なやさしさ」といったトライアンフのサービサーとしてのバリュー。プロジェクト・テンバガーみたいなビジョンは勿論、私のプロフィールや会社設立の経緯、先日挙げた人的資本への考え方や、カスタマーエンジニアがビジネスの中心になってきたよというこの業界・職種の意義の変遷、個人的な成果主義に陥らないエンゲージメント等を大事にする当社の在り方みたいな所まで、ボリュームたっぷりで記載しています。

日向社長プロフィール

日向です!
10月。東名阪で受け入れている専門学校のマンスリーインターンの最終週になりました。
振り返りのフィードバックと共に、私が考える「企業からみた福利厚生費」をインターンの子達に話しているのですが、それをブログにも書きたいと思います。


企業経営において、投資先は多岐にわたります。「人・モノ・カネ・情報」といったリソースの中で、最も未来へのリターンが大きいのは、やはり人への投資です。

長らく、給与は「過去の成果に対する報酬」という側面が強かったでしょう。しかし、現代、特にインフレーションの影響下においては、給与の一定部分はもはや単なる成果への報酬だけではなく、「未来の成果への期待」、つまりは「投資」として支払われていると捉えるようになってきました。


労働者の「見えない資産」と企業の役割

ただ、給与として支払われた資金は、労働者の自由な消費に委ねられるため、必ずしも企業が期待する「投資」に繋がらないこともあります。

ここで、労働者個人の視点に目を向けてみましょう。個人もまた、本質的には企業のようなバランスシートを持っています。その資産側には、預金のような換金資産の他に、目に見えない、より重要な、お金に換算しづらい不可視な資産があります。
それは、技術、経験、人脈、健康、そして信頼等です。これらが豊富な人ほど「人的価値」が高く、将来の収入を膨らませるための不可欠な資産となります。

従来、これらの無形資産の形成は、労働者本人の責任で行われてきました。しかし、「人的資本投資」の概念が広がる今、企業もこの個人のバランスシートの不可視資産、すなわち技術・健康・人脈の向上、あるいは負債(例:奨学金)の償却に、直接資金を投じるようになりました。


目的を持った投資としての「福利厚生費」

その具体的な形こそが、「福利厚生費」です。

福利厚生費は、企業が明確な目的と戦略をもって、労働者にダイレクトに「投資」できる資金です。これにより、給与では難しかった、特定の能力開発や健康増進、エンゲージメント向上といった目的に資金を充当することが可能になります。

当社の具体的な投資例は以下の通りです。

□技術・知識への投資: 資格取得支援制度

□健康・活力への投資: 健康増進手当、予防接種補助、昼食代の補助(健康的な食生活の促進)

□人脈・エンゲージメント向上への投資: メンター制度における食事代補助、家族の記念日へのプレゼント(公私両面での充実支援)、リファーラル制度

□未来の負債圧縮への投資: 奨学金返済補助制度(若手社員の経済的な基盤強化)

当社では、より高い顧客満足度を出しているサービサー、当社へのエンゲージメントの高い人材にはより手厚く効果的な投資を行います。一方で、保養所やカタログギフトのような「投資効果が不透明」な、世間一般によくある福利厚生には、正直関心が持てません。


形式ではなく本質を問う

世間では、人的資本投資というと、やれKPIを作ってエンゲージメントスコアや残業時間、育休取得率を可視化せよ、といった「公表のための形作り」に追われがちです。

しかし、本質はそんなところにはありません。

人への投資は、働く社員に喜んでもらい、活力を生むのは当然のことです。しかし、最終的に求められるのは、その投資が「事業への貢献」、つまり「投資結果としての業績向上」に繋がることです。

当社の福利厚生費は、単なる手厚い待遇ではなく、社員一人ひとりの人的価値を高め、その結果として会社の未来を確かなものにするための戦略的な「人的資本投資」であると強く認識しています。この福利厚生費への考え方こそが、私や当社の社風や事業戦略を色濃く反映させているものであり、社員にもお客様にも選んでもらえる会社に成長させる原動力になっていっていると思います。


って、この考えって良いなーって思わないかな。
私が、一個ずつ限られた予算の中でできる福利厚生を、会社の成長と共にずーっと考えて、実装してきて、至った想いと、伊藤レポートが出た流れの人的資本投資ってこういう事だよなって、整理したんだよね。個人の不可視資産の項目の中には、最近「幸せ」も入るなーって思う。そこへの投資がホントは一番効果があるんよね。

2025年10月17日

健康宣言

株式会社トライアンフ代表取締役社長の日向正嗣です。

この度、株式会社トライアンフは、全国健康保険協会(協会けんぽ)愛知支部が推進する「健康宣言チャレンジ事業所」として、「令和7年度 健康宣言」を策定し、本年度も引き続き全社を挙げて健康経営を推進していくことを宣言します。

私たちは、社員一人ひとりが心身ともに健康で、生き生きと働くことが、会社の持続的な成長に不可欠であると考えています。社員とそのご家族の健康づくりを積極的にサポートしていきます。

まず、社員が自分の健康状態を把握し、早期に不調を発見・改善するための最も重要な目標を掲げます。
・健診受診率 目標100%:全社員が毎年必ず健康診断を受診できるよう、受診を徹底します。
・健康サポート(特定保健指導)利用率 目標100%:健診結果に基づき、生活習慣の改善が必要な社員に対して、専門家による特定保健指導の利用を強く推奨・支援します。

□当社独自の3つの健康アクション

これらの必須目標に加え、当社の事業環境や社員の声を踏まえ、特に以下の3点に注力し、積極的に健康増進に取り組みます。

① 運動機会の促進

「つい座りっぱなしになる」「運動不足を感じている」という社員の声に応え、日常で体を動かす機会を増やします。
具体的なアクション: 運動不足解消のため、社内交流などの機会に、ボーリング等のスポーツを取り入れることを推奨します。

モチベーションUP: 健康への意識づけとして、健康増進手当の申請率UPを目指します。

② コミュニケーションの促進

心身の健康には、活発なコミュニケーションとメンタルヘルスケアが欠かせません。
具体的なアクション: 社内交流イベントを各拠点にて年2回開催し、部署や役職を超えた繋がりを深め、風通しの良い職場環境を育みます。

③ メンタルヘルス対策の強化

社員が抱えるストレスを早期に把握し、職場環境の改善につなげます。
具体的なアクション: ストレスチェックを適切に実施し、チェック後の集団分析結果を活かした職場環境改善に取り組みます。

社員とともに成長する企業へ

株式会社トライアンフは、これらの「健康宣言2025」の取り組みを通じて、社員一人ひとりの健康維持・増進をサポートし、「みなさんの健康づくりのために」全社一丸となって努力してまいります。

社員が健康で笑顔でいられることこそが、最高の顧客サービス、そして社会貢献につながると信じています。今後も取り組みの進捗状況を随時報告していく予定です。ご期待ください!

2025年10月16日

リスクオフ

日向です。
AIバブルはどこまで行ってはじけるだろうか?
アメリカ大統領が火遊びを続ける中、アメリカのビックテックはチキンレースを続けながら膨らみ続けている。
「循環取引」って聞いたことがあるだろうか。マーケットにいる経済人やら勢いのあるスタートアップ界隈の経営層にはお馴染みの架空取引だが、要は複数の企業が共謀して特定の商品やサービスを売買しあう事で、実際は帳簿上だけで取引が行われる様に見せかける違法行為だ。
売上とかを水増ししてデカく見せかける不正取引で、金融取引法違反だったり詐欺だったりにしょっちゅう使われている。

アメリカベンチャーなんて多かれ少なかれその傾向はあるもんだが、OpenAIのサム・アルトマンの「マイダスタッチ」とか呼ばれている循環取引紛いのバブル錬金術が最近行き過ぎてちょくちょくニュースになっている。循環取引を疑われたり、叫ばれたりする時は、バブッた相場の終焉時期ともいえる。まぁ時差はあってもハジケ飛ぶのは時間の問題だ。Chat-GPTはお世話になっているし、偉大な発明だが、彼も彼の企業もロクなもんじゃない。虚像に虚業。まさにバブルだ。

去年も夏ごろに一旦会社としては投信のうちナスダックをリスクオフして、ゴールドや日本株、インド株にリバランスしたのだが、今年もこのあたりでナスダックは8割がたゴールドに変えようと思う。インフレ対策だからね。過度にリスク取って財テクしなくても良しとしていかなくては。

半導体業界ではシリコンサイクルと呼ばれる4年程度の周期で好不況が入れ替わる経済の波がある。本当は2025年はそのピークをうつ年とされてきたが、今のところその気配は感じられない。
でも、この手の景気サイクルは早まったり遅まったりはしょっちゅうあるけれど、大きな視点で「波が来る」事に変わりはない。そして、残念なことに、後ろずれして山が高い時ほど谷が深くなるのだ。バークシャーハサウェイが50%オーバーの恐るべき割合で現金保有率を高めているのはハイテクにひきづられて市場がぶち壊れるのを予期しているのだろう。
インフレ期の世界的な株高の中で、リスクオフしていくのは心情的には抵抗があるものだけどね。市場にはきちんと残り、アセットアロケーションは冷静に。
みんなのNISAの積み立ても、オルカンやS&P500みたいなIT企業割合の高いやつは、無理のない金額の範囲で積み立てるのだよ。5年で1800万枠全部埋めるんだーとか無理しちゃダメだ。