2007年2月16日

失敗

最近は人的な余力が出来てきたので、お仕事が切れる方が不安になってきている。
だから新規案件や新規クライアントからの受注に力を入れる形を続けてきているのだが、新規の話こそ不安定なものになりやすい。
予定していた案件が一ヶ月以上伸び、それを埋める為に入れた緊急の案件も始まる始まるという掛け声ばかりで一週間が過ぎた。
バタバタしている隙に来週はカタい仕事の依頼が入ってきている。当然不安定で調整ばかり時間のとられる新規の仕事よりも確実で阿吽の呼吸で仕事のやり取りが出来る既存のお客様のお仕事を優先したいと思ってしまう。
土日も休めない状況が想定されてきたので、今日は出来るだけみんなにお休みをとってもらっている。失敗を一発モノの大逆転で巻き返そうとすると大きな失敗につながってしまう。ここは目の前の一つ一つをじっくりこなしていこう。

2007年2月13日

やろう。

新しい何かに取り組むときはいつも不確定な要素がいくつかあって、それを完全に潰してから・・という姿勢では、充分なメリットを得るだけのチャンスは逃してしまうし信頼を得る機会も逸してしまう。
まずは「やろう。」という意思を持って話を進める事が大切だ。
実際にスタートを切るまでにある程度条件のすりあわせは可能だし、大きく事前の条件提示と異なってくるようであればあらためて仕切りなおせばいい。
「仕切りなおし」という交渉ステージは大切で、どの辺りまでのリスクを許容できるか?リスクの想定が変化したときにリターン部分の修正に応じられるか?という事を走りながら常に調整していく必要がある。
フィックスするまで・・あるいはしてからでも、外部要因などで状況が変化すれば忌憚無く仕切りなおして交渉する覚悟を持っているからこそ「やろう」という前向きな姿勢で一歩を踏み出す事が出来るのだと思う。
不安な要素が多いと、ネガティブな気持ちになるのはよくわかる。
でも、困難から逃げていてはベンチャー企業は戦っていけない。

環境マネジメントというと、やれISOだ長時間かけた全社研修だという話になるけれど、そもそも環境に配慮した経営がスタッフの過度な負担になってはいけないと思う。しかしまた、全く配慮しないという姿勢でもいけない。
我々の世代は、普段から普通にごみの分別をするように心がけているし、紙媒体でのやり取りは極力減らそうとしている。これは「環境に配慮して!」と強く考えての事というよりもむしろ、そうした方が手間も少なくて効率的だと思っているからだ。
こういう取り組みには、協力会社や取引先の協力も欠かせなくて、いつまでもファックスをメインの通信手段で使っている会社や下請業者に大量の印刷物を刷らせようとするクライアント担当者と付き合っている限り、中々前に進まない。
セキュリティをガチガチに固めて紙媒体保存に逆戻りしている企業や100ページ以上ある手順書を何かあるごとに更新して作業者に前頁刷りなおしさせる企業がある以上、環境にもコスト的にも優しい会社には近づく事は難しい。
ちょうど新規のお客さまから何件かお仕事を請ける機会をいただけそうで、その中で環境について考える場面も多かったので「チーム・マイナス6%」にも参加する事にした。
当社のスタッフのみんなも是非この機会に「当社の環境への取り組みや理念」をもう一度共有してもらって、自分はどんな事ができるか?と問いかけて欲しいと思う。ちょうど金曜日に役員三人とインターンの子で集まってそんな事を話す機会もあったので皆で意識付けしていけるといいね。

2007年2月11日

クライアントPC設定

先日取り上げた「キッティング」の記事が好評。当社のビジネスに興味を持ってもらえている読者が多くてうれしいです。
今日はクライアントパソコンの設定について書きます。
法人の使っているパソコンは、「新規導入」と「老朽更新」に大きく分かれます。新しく入れる場合と、古くなったから買い換える場合ですね。買ってしまう場合もありますし、リースで定期的に交換していく場合もあります。
大きな会社だと、一度に買い替えるわけじゃなくて3年ずつかえるなら、1年毎に1/3ずつ交換しに行くので、毎年需要のあるビジネスになったりするのです。
殆ど同じ会社・チームを使うので魅力のある「老朽更新」を手に入れるためにはリスクのある「新規導入」にも積極的に手を出していかなきゃいけません。
更にサーバを換えるときには、社員個々が使っているクライアントPC端末にも設定変更が必要になるケースも多いために、足回りを確実な高い品質で行える会社はどこのメーカも大切にするのです。
しかし、こういうプロジェクトは1案件数週間〜数ヶ月、なかなか質の高い作業員が確保できる期間ではない。数日で終わるのであればある程度のスキルを保有している個人で事業している方々の強力も仰ぎやすいし、もっと長いスパンであればその案件用に人を確保する事も出来るけれど、このくらいの期間専属で作業できる質の高い作業員は中々確保できない。
だから、日替わりで作業員の変わってしまう派遣会社等の手を借りる事になるのだけど、これでは本当に品質が確保できないのです。
我々の会社はその規模を中心に請けるサービス企業に位置づけられていて、その案件の間はもちろん、一年後・二年後の再更新の時にも同じスタッフで対応できるという強み、これが非常に高い品質・魅力になっているのだと思う。
当然、前回洗い出された問題点も把握しているし、サーバ・クライアント端末の癖もお客様の方針もしっかりつかんでいる。クライアントの足回りを担当する会社は、「安さ」ばかり求められていたけれど一貫して「継続・品質」を中心に考えてきた当社に賛同していただけるお客様も今後きっと増えてくると思います。
今日は、具体的な作業内容に踏み込まずに、当社のやっているPC設定事業の基本的な方向性を書いてみました。また機会があれば続き書こうと思います。

2007年2月9日

クロージング

営業にしても、何かの作業にしても、始めと締めが最も重要なのは変わらないと思う。
今回は、一つの案件のクロージングについて考えてみよう。
当社のお仕事は一案件、1週間〜3ヶ月くらいの単位のお仕事が中心である。パソコンの設定だったり、何かの機会のメンテだったり内容は様々なのだが、作業のエンドの運用はとても難しい。
中心メンバーはなるべく新しく先の長い案件にシフトしていきたいし、そうかといって締めの対応を怠ると折角今まで順調にまわしていったお仕事に対する信頼が一気に崩れてしまう。
何ヶ月も続いた案件の最終週が月の頭にかかってしまう場合には私自身が最前線に赴く事も少なくない。
困ってしまうのが、エンドの区切りが中々見えないお仕事の場合。クロージングをだらだらとやってしまう企業にロクな会社は無い。延期・延期ではお客様にも関係各社にも迷惑がかかってしまうし、結局は熟練者が離れてしまって品質が落ちてしまうからだ。
思うにこうしたクロージングの上手・下手にはグループや会社としての特色が出る。営業のクローズが下手な会社は実案件の運用に関しても上手く締めていけないし、その会社が現場の指揮を取れば一日の進捗も予定通りに進められない。残業も当然といった体質になる。
一方、相手の時間を大切にする企業や効率性を意識して働く意識のある企業は、あらゆるシーンでのクロージングがとてもスムーズだと思う。
営業マンであれ、進捗管理担当であれ、クロージングの重要性を認識しているのであれば、残業のでない仕事の取り組み方を考える。あるいは協力してお仕事を進める必要があれば相手の予定に配慮したスケジュールを組んでみる。といったありふれた日常から取り組んでいくのが大切だと思う。