当社の掲げるコンセプトに「低固定費」というものは欠かせない。
固定費を極限まで圧縮させることにより、お客様にはリーズナブルな価格でサービスを提供し、スタッフには高い報酬を払うことが出来る。
そして、この固定費の圧縮に欠かせない当社のシステムの一つが、「レンタルオフィス」の活用である。
当社のように資本力の弱い企業での社長というものは、とにかく第一線で営業とサービスを行わなければならない。必然、オフィスにいる時間は少なくなる。そこで、ニーズを満たす最低限を最低費用で、と考え「レンタルオフィス」の活用を考えることになる。
当社は、本社・大阪オフィスの両方を別のレンタルオフィス会社で契約している。両方一長一短あるが、メリット・デメリットを考えてみよう。
まず、当社の必要な最低限の設備は、専用電話とそれを取る代行秘書。そして打ち合わせに使える応接室と会議室である。これで大体名古屋本社は25000円/月。大阪オフィスは15000円/月である。
金額としては、どちらも全く不満は無い。オフィス場所は本来名古屋・梅田周辺が望ましいが、値段を優先させて新栄・長堀橋と、街中にあるのでこれも拠点としては問題ない。
名古屋本社のサービスでうれしいところは、社名の出ている案内ボードがあることだ。これは是非大阪オフィスも見習ってほしいサービスである。大阪オフィスでのうれしいサービスとしては、電話応対を録音していること。これを聞くだけで電話のやり取りを正確に把握することが出来る。これはありがたい。
取引会社とうまくやっていくコツは、サービスを提供する側としてはプラスアルファを常に意識したサービスを提供すること、であり、サービスを受ける側としてはサービスを期待しすぎないこと、であると思ってる。つまり、サービスを受ける側としては、きちんと線を引いてあげる、ということである。
しかしながら、オフィス代行業務というものは雑用にいたるまでこの線引きが難しい。正直なところ、もっともっと手伝ってほしいことはあるのだが、自分の会社のスタッフのようには使えない。結局事務スタッフを雇おうか?という話になる、ジレンマを常に抱えている。
特に今のうちの規模では、選任で一人事務を作るほどの仕事ではないと思っているが、経営が取り掛かるには負担の重い仕事、という分類の事務作業が多くなってきているところだ。本来単にコスト対効果、という部分でのみ考えたいことなのだが。アウトソースではヨコにもれる雑務をどう処理するか、という部分が常に問題になる。ここが処理できるレンタルオフィスが生まれれば、そんな画期的なサービスになっていくことを望みたい。

2005年6月24日

《人材募集》

いよいよ第二期決算期である。
支えてくれたスタッフ、お客様、当社に関わっていただいた全ての方の尽力のおかげで、第一期とは比べ物にならないほどの売上、利益を確保することが出来た。
期末は、利益分の調整時期でもある。日頃お世話になっているスタッフに還元してもいいし、そのまま利益として積み上げ、きっちり税金を払うことで金融機関からの借入をしやすくするのも一手である。
6月末が近づいて当社が選択した道は、「人材を確保する」という投資の道である。
当社の財産というのは、ヒトとカネに尽きる。普通の場合であればこれにモノが加わり、商品としての、あるいは設備としてのモノが財産の一翼を担うのであろうが、固定費を極限まで抑えて、かつ商品が無形のサービスである以上、モノが負担する部分もヒトが負担しなければならない。
つまり、当社の資金が赦す限り、優秀な人材を抱えることが、そのまま会社の売上、利益を増大させていくことになるのだ。
さて、今回は愛知県が中部国際空港・愛知万博という二大プロジェクトを掲げる手前、採用に関してはかなり難しい状況といえる。募集条件もできるだけ甘くして人を募った。
予想に反してかなりの大盛況であり、最近では面接で大忙しとなっている。
7月から仕事の依頼が増えていく中で、非常に心強い。
この「プレジデントルーム」も読んでいただける場合が多いだけに、率直な当社の求める人材像を述べたいと思う。
まず、礼儀。当社の場合、殆どがフィールドサービスであり現地で直接ユーザーと接触する仕事である。そこできちんとした顧客対応が出来なければ、受託したクライアントであるメーカーさんの悪評に直結してしまう。社会人としての振る舞いが理解できない人には、どれだけパソコンスキルが高くてもお仕事を任せることが出来ない。
次にやる気。当社ではできるだけスタッフには報酬を払うようにしている。時給制ではなく日給で1万円以上を支給し、交通費も可能な限り全額支給する。しかし当社の規模を理解してほしい。多くの大手派遣会社が同業で安さを売りにする中、けして当社だけ受注金額が高いわけではない。私達経営者がスタッフの視点でなるべく末端のスタッフに負担がかからないようにスタッフの視点で考えているのと同様に、スタッフ一人一人が会社の視点を持ってもらえることを望んでいる。
つまり最初からスーパースキルの即戦力を求めているわけではないにしても、いつまでも他のスタッフに頼らなければならない「成長する意思」の無い人を高給で抱えているわけにはいかないのだ。もちろん最初は先輩スタッフが全てを教えてくれるだろう。だが次は自分が教える立場に成長する事を我々は期待している事を理解してほしい。
そして最後にスキル。パソコンに関するスキルはゼロ以上であればかまわない。もちろんあるに越したことは無いが、重要であるのは「これから覚えるスキル」である。殆どの作業の前には研修があるし、無くても同行するスタッフやクライアントが教えてくれる。当社で必要な知識は、IPの設定やプリンタの設定程度の簡単なものだ。IP?設定?という方でも全く問題ない。一回やればすぐにわかる程度のものだからだ。
そして、当社の求める「スキル」とはパソコンに限ったものではない。モニタを箱からあけて運べるだけの体力があるか?遠くで交通機関が発達していないところにも積極的に行ってもらえるか?急な依頼や一定期間の案件など、柔軟に対応してもらえるか?
どれも必要なスキルである。つまり、「パソコンは全く知らないけれど、これから覚えます。どこでも行きます。いつでも行きます。」といった人間であれば全く問題ない。
逆に「パソコンスキルはプロフェッショナルです。名古屋市中区しか行きたくありません。15時以降は仕事できません。毎週水曜日だけ仕事できますか?」という方は、使いたいけれどどうにも使いようが無い、ということである。
しかし、それにしてもいい人材が沢山募集して来てくれた。期待してくれて応募してもらった気持ちに応えるためにも、いい人材の集まる、いい会社にしていこう。

2005年6月1日

大阪オフィス開設

大阪府大阪市中央区島之内1-13-28 ユラヌスビルにて大阪オフィス開設

2005年5月31日

《旅路》

4月からずっと、距離のある案件を請け続けてきた。
一つには、「機動力」というものが日向の、またトライアンフという会社自体の大きな存在価値であるということがある。もう一つには「全国展開」という野望の足がかりとするため。
中でも、大阪と東京には何度と無く出かけた。出来る限り自分の足で回ることを心がけた。
多くの人からアイデアや夢を分けてもらい、そのいくつかを実現するために走り回る。
5月の目的の一つは東京と大阪の拠点を作ることにある。
夢を現実の形にするために、足を掛けるべく方法を考える。
大阪は、今の仕事の延長上で捕らえるのが自然だ。取引業者のいくつかで関西を拠点にするものがあるし、前々から顔つなぎをしてきている。今回も可能な限り顔を出すようにした。
だからこそ、まず手がけるのは「関西」である。だからこそ、今回の当社の関西拠点は即決に近い状態で決めた。
一方「関東」はどうであろうか。
今回の遠征で、自分の証券時代の仲間達が未だに私に期待を寄せていてくれている事を知った。確かに「金融」は「情報」と同じように自分にとってはこだわりのあるものだ。前職の仲間と取引できる状況になれば、取引規模や利益はとても大きなものになるだろう。
多くの友人とあった。が、中でも師匠にあったのは自分にとって大きかった。師については以前このサイトでも取り上げたことがあったが、今もなおその熱い思いを失っていない。そして今もなお、私に大きな期待を寄せてくれている。
宿題をもらった。「証券仲介業」である。確かにうちの規模の会社で証券業に打って出る策はこれしかないと思う。もちろんアイデアを実現のところまで落とし込むには多くの難題があるわけだが、「攻め」に切り替える3期ならば行けるかもしれない。
いずれにしても、大きく動くつもりである。いよいよ2期も決算だ。次につながる何かを残して、そして次の期を望まねば。

2005年5月2日

《本来のスタンス》

本来のスタンスに戻ることにする。
つまり、このプレジデントルームであれば
「書ける時に書く。何ヶ月休もうとも、また時間が取れたら、気分が乗ったら書けばそれでいい。」
ということだ。
もともと私自身が短期集中のムラッけの塊であるのだから、そもそも「毎日○○をしよう!」という心構え自体が自分らしくなかった。
趣味にしろ、学習にしろ、今まで長く続いているものは、やりたいとき、必要なときに、好きなだけやる。というものに尽きる。「毎日少しずつやらねば」と勢い込んだものは、溜まった時に振り返って嫌になり、二度と行わなくなる。そのくらいならば、やれるときにやれるだけ、と思っていれば再開するのも気が楽である。
「このネタは明日にとっておこう」というのも、実に自分らしくない。やりたい物というのは旬の時期があり、それを逃すと魅力を失うものだ。余力を残して次の日にゆだねる、というのは自分の輝きを失うものだろう。
また、大学時代の友はこうも語っていた。
「明日やろうとする愚か者め、賢者は昨日している。」
今日できる事を力いっぱいやる。それで良いのだ。