2006年10月9日
大きな会社と異なり、ベンチャーの経営資源は目に見えて少ない。
うちのように、何も無いところから始めれば「モノ」はゼロからのスタートだし、「ヒト」はこれまでの生きてきた軌跡を信じるしかないし、「カネ」はスタート時点でいくらあるかというくらいの規模に限られている。
しかし、有限の経営資源というものは、あらゆる事を効率化させる。
希少な資源だから資本は大切に使うし、代替がきかないからスタッフは大切に育てる。資産は厳選して経費をなるべく抑える。
無尽蔵の予算の中で成功を収められる人は、意外と多いのかもしれない。しかし、小さくければ小さいなりに、いい音を響かせられる自信がある人こそベンチャーには向いているんじゃないだろうか。
重ねて思うのだけれど、お金が無い事やコネが無い事などは起業するしない、というポイントにはあまりならない。限られた資源であっても有効に活用できるかどうかが起業家には求められているんだと思う。
2006年10月8日
仕事をする現場において、その仕事の意義について考える事はとても重要な事だと思う。
自分の身の回りからでいい。
「まず自分にとってどんな意義があるのか。」「会社にとってどんな意義があるのか。」「クライアントにとってどんな意義があるのか。」このあたりまで順番に考えてみて、それぞれ自分なりに答えを見つけることができれば、仕事に対する「責任」について充分に把握する事ができる。
更に進んで、
「使うユーザにとってどんな意義があるのか。」「社会にとってどんな意義があるのか。」「今という時代にとってどんな意義があるのか。」このあたりまで考えが至るとしたら、きっとその仕事は自分にとってとても面白いものになっているだろうし、主体的に何かをやりたいと考える事が出来るようになっているはずだ。
そして、大事なポイントとしては、それぞれの意義のベクトルが常に同じ向きを向いていない事は普通なんだ、という事を把握できているかどうか。そして、そうした場合についての自分の対応について、普段から考えているかどうかと云う事なんだと思う。
小さい部分で、「自分にとっては意義が無くても会社にとっては重要」の場合や「自分にとっては意義深くても、会社にとっての意義としては見出せない」場合にそれぞれのポジションのなかで、自分はどうしていきたいのか、という部分をクリアにする事ができれば、環境に関わらず自分が得るものは大きくなると思う。
その上で、「小さくてもこだわっていきたい事」「広く色々な視点で経験を積みたい事」等、自分なりの色を出していければそれでいい。
一つの仕事を請けるとき、そこには色々な人の様々な意義が織り合って、小さくはない価値を生む。
叶うなら、皆にとって大きくプラスの意義を持つ仕事を請けていけたらいいな。
2006年10月5日
「ブログ、固いよぉ」といわれ、ちょこっとヘコんだので、もっともっと柔らかい文体で書いていくことにした。
今日は朝方からバタバタして、お昼に採用面接をした後で、潔く寝ることにした。
昨日の夜は、大阪の協力会社の人とシコタマ飲んで、車で通勤していたのでそのまま会社に泊まっていたんだけど、どうしても会社にいると仕事をしたくなるんだな。
気がつくと朝が来ていて、いきなりトラブル。行き当たりばったりの仕事ぶりでちょっと恥ずかしい感じ。
まぁそれはそれとして。
関西地区は、私の出身大学もあって個人的には攻略したい地域でもある。仕事もわりとそっちの地区でも発生するし、大阪本社のお客様も実は何社かある。
だから、去年拠点を作って攻め込んでみた事もあるんだけど、ちょっと今のところ失敗している。
だからといって興味や意欲を失ったワケじゃないので、大阪話を聞くと思わずもう一回戦ってみたいなぁと思ってしまうのだ。
ここ暫くは名古屋の景気がとてもいいので、軸足はやっぱりこっちになってしまうのだけど、攻めたくて攻めたくてウズウズしているのがホンネだと思う。
今度は勢いだけじゃなくて、きちんと体制作って手を出したいんだよね。
うん。がんばろぅ
2006年10月4日
スタッフのワークスタイルや請けられる仕事の幅を増やすために創業以来とろうとろうと思っていた派遣業の許可がついに今月降りた。
当社が責任者ワークに誇りを持っているのはこれからも変わらないし、主体とする営業方針が請負型であり、ある種「派遣」というものに対するアンチテーゼを持っている事もこれまでと変わらない。
しかし、人的リソースが有限であり、クライアントが直接指揮権を持ちたい仕事のケースも当然あり、ニーズに応えていくために法的に必要な整備をしていくのも企業体の使命の一つだと当社は考えている。
何はともあれ、この派遣取得までのプロジェクトは苦しいジャッジの連続で、何とかできたなぁと云うところが本音である。
事務所要件、資本金要件、管理者要件、どれもゼロから始めた当社のような新興企業にとっては重いものばかりだ。今年の一連の社内体制整備の多くは本件をターゲットにしていたといっても過言ではない。
あとは、13日に愛知労働局に伺って交付説明会を受ければ晴れて派遣事業を行うことができる。
攻めるための布石は、一つずつ整いつつある。