2006年1月6日

《事務処理》

年末年始は事務処理の忙しい季節だ。
年末調整もあるし、税金の納付もある。当社の場合は半期の締めでもある。未済の領収書もそのままにはしていられないし、態勢を変えようと思えば付随する事務もそれだけ増える。
さらに追い討ちをかけて営業日が少ない。取引先もお役所もここ数日を除いてずっと休日である。
こういうときは優先順位をつけねば作業は滞るばかりだ。
まず、入金出金。銀行の営業日は少ないが経営の血液を止めるわけにはいかない。スタッフの生活も大切だし、給料日である10日までは本当に数えるほどしか入出金のチャンスは無い。
次に税金。税金の納付が遅れる事には、多くのデメリットが付きまとう。融資を受ける際にもかならず遅延無く税を納めているかチェックされるし、一日でも遅れれば即延滞金が発生する。事業主になるまで分からなかったが、お役所の中で税務は一番キビシイ。
そして社会保障関連。現在執り行っている体制の変更の柱の一つであるが、このあたりのお役所はユルユルである。が、何せ記載する書類や添付する資料が多い。これを集めるだけでも一苦労となる。現場が本格的に稼動する前に全部終わらせたい。
いつまでも頭が痛いのは、領収書等の書類整理。これを溜めるとデータとずれるは無くすはで、てんやわんやとなる。特に年始からは体制切り替えに取り掛かるので、昨年分まではなんとしても早期に決着をつけておきたい。
最後に去年案件のクロージング。年末は仕事の区切りにもなりやすい。それだけに売上の連続性や人の手配も一区切りとなる。次に繋げるための処理をおろそかにすれば人も仕事も会社にひきつける事はできない。
事務処理はそれ自体利益にならない。しかしバックオフィスの強い企業こそがクライアントやスタッフの信用を得ている企業であるだろう。この時期は特に大事な時期なのだ。

2006年1月1日

《賀正》

あけましておめでとうございます。
今年は新会社法に絡み、当社を含め有限会社にとっては会社組織を含めて大きな変革の年になると思います。
改革をするのであれば、できれば根本的に、一括で、とはマネージャであれば誰もが感じるところだと思います。
当社も思いを新たに、できるだけ理想に近い姿での改革を進めていく所存です。
支えていただいているお客様・スタッフの気持ちをしっかり酌み、力強い会社創りに邁進していく一年にしたいと思います。
今年も当社トライアンフをよろしくお願いいたします。

大晦日。
走り抜けた当社を支えてくれたスタッフ・お客様、そして全ての関係者に感謝。
振り返れば驚くほどの勢いで成長していった会社と、しっかりと誇れる品質と実績。積み上げていったものを考える時、関係者一人一人が本当に当社の事を大切に思っていてくれる事を実感する。
今日もまだ稼動するスタッフがいて、新年早々に出動する予定がある。
一つ一つを大切に。
影で支えていただいている人に感謝して。
今日もまた確かな一日を刻む。こうして刻んでいった一日一日が、積み重なって誇るべき当社の一年を創った。
だからこそ。自信をもって2006年を迎える事ができる。
大きな儀式が必要だとは思わない。
ただ万感の思いで一年を締め、決意を新たに次の一年を迎える。
心に抱くのは、ただただ感謝の思い。
最高の一年をありがとうございました。当社に関わっていただいた全ての人が満足いく一年であった事を心から祈って。

2005年12月30日

《ゴルフ》

昨日は、地元のゴルフコンペに行った。開催40年を誇るこの会だが、いかんせん年寄りばかりになってしまっている。盆踊りにしても、社会人サークルにしても、この手のイベントの史上最大の課題は常に、「どのように若い血を入れるか」という事に尽きる。若い参加者が増えれば、地元イベントも活性化するし、何よりも次代に繋いでいける。
普通の感覚で言えば、年寄りばかりのイベントに参加しても若者としては面白く無いだろう。
しかし私は地元の社会活動を非常に高く評価している。特に子育て支援や新しく地元に住んでくれる家族が暮らしやすいように町全体がバックアップしていく姿勢は、すばらしいと思う。
私自身は、ゴルフを始めゲートボールや囲碁等、世代を超えたゲームが楽しめるマルチプレーヤーであるし、見知らぬ人との間でもゲームや酒を楽しめる、ユーティリティな人間である。
そしてなによりも課題が見えるなら、自分自身が行動しなければならないと思う。まずは私が顔を出す。そうする事によって、参加者も「だれそれさんの息子も参加しているのだから、お前も時間が空けば参加したら?」と自分の息子や娘を誘いやすくなる。
みんな自分の生活もあるし、何も全てのイベントに参加しなければならないほど、コミュニティのイベントは重い使命でもない。自分にできる範囲で、できる事をやっていければそれでいいと思う。
私自身はワーカホリックでお休み中でも誰かが出動している以上、仕事を完全に頭から抜く事はない。ひとたびトラブルが起きれば、プレー中でも身を翻さねばならぬ最高責任者である。
優先順位は譲れないにしても、自分を育ててくれた町や自分の子供達が育っていく町の為にも一肌脱いで、そしてその中で自分も楽しんで参加していく姿勢を失ってはいけないと思う。
スコア?
一年を締めくくるにはもう少し何とかしたかった・・。

2005年12月28日

《エンパワーメント》

当社のような創業ベンチャーでは、どうしてもオーナーのワンマン経営になってしまい、組織の権限委譲というのは難しいテーマになる。
当社においても、情報の共有と権限委譲については早い時期から少しずつ実践しているテーマの一つとなっている。
組織が大きくなってくると、トップが処理する情報量が膨大になり、ピラミッド型の決済システムでは時間がかかり、かつ人を経由する毎に情報は選択劣化していくためクライアントや現場の情報が正確に伝わらなくなってしまう。
変化する情報にすばやく正確にレスポンスするためには、中級指揮官がその場その場で判断できる権限を必要十分に与えていく事が必要になる。一方、会社全体の品質を一定に保つために現場で行われる判断・サービスが全社的に共有されなければ、組織的なブランドを確立する事が難しくなる。
また、判断する「権限」と共に付与しなければならないのは「能力」になる。技術的なエンパワーメントは、本人のモチベーションも大切であるが何よりも教育が大事だろう。
こちらも当社にとって重要なテーマの一つとして早期から取り組んでいるがまだまだ十分に行えていない。現場作業者としての作業能力はもちろんであるが、様々な階層で判断を行う管理者としては必要な能力を身につけるための教育が不可欠となる。
急拡大している最中ではついつい「何もかも」と云う気持ちになるが、エンパワーメントは一朝にして行えるものではない。一歩一歩前進あるのみと云える。